最新記事

感染症

新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(27日現在)

2020年5月27日(水)11時03分

米製薬メルクは26日、新型コロナウイルスワクチン2種類の開発に向け、オーストリアのワクチンメーカー、テミス・バイオサイエンスを買収するほか、非営利研究団体IAVIと提携すると発表した。ニュージャージー州リンデンで2018年7月撮影(2019年 ロイター/BRENDAN MCDERMID)

■タイが6月30日まで非常事態宣言延長へ、政治利用の見方否定

タイ政府は26日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のための非常事態宣言を6月30日まで延長することを閣議決定した。

■伊企業、再ロックダウンなら7社中1社が破綻の恐れ=格付け会社

イタリアの格付け会社チェルベド・レーティング・エージェンシーは26日、新型コロナウイルスの感染第2波が生じて政府が新たなロックダウン(封鎖)を実施した場合、国内企業7社当たり1社前後が破綻しかねないと警告した。

■インド、地方での感染拡大を警戒 多数の出稼ぎ労働者が帰省

インドの新型コロナウイルス感染者は14万5380人、死者は4167人に増加した。世界で2番目に人口が多いインドだが、死亡率は大半の国よりも低水準にとどまっている。一方、当局は、都市部にいる多数の出稼ぎ労働者が帰省し、それによって地方で感染が拡大すると警戒している。

■タイ、CPTTP加盟検討の委員会設置 新型コロナの打撃緩和へ

タイの内閣は、米国を除いた「包括的および先進的環太平洋連携協定(TPP)」(CPTPP)への加盟をめぐり、下院に検討委員会を設置することで合意した。協定参加によって農業分野が打撃を受ける可能性があるとの懸念を受けて、4月には反対論が広がっていた。

■5月の英小売売上高は大幅減、最悪期脱した可能性も=CBI

英産業連盟(CBI)が発表した調査結果によると、5月の小売売上高は前月に続き大幅に落ち込んだ。ただ、政府が都市封鎖(ロックダウン)を緩和する中、最悪期を脱した可能性を示す兆候もある。

■メキシコの1日当たり新型コロナ死者数501人、最多を記録

メキシコ当局は26日、新型コロナウイルス感染症による1日当たりの死者数が501人と、これまでの最多を記録したと明らかにした。新たに確認された感染者の数も最多となった。

■EU復興基金 オランダは融資での加盟国支援を主張 独は補助金支持

オランダのルッテ首相は26日、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた加盟国を支援するため欧州連合(EU)が創設を計画する復興基金について、返済義務のない補助金ではなく、融資の形でのみ資金提供を行うべきだとの見解を示した。

■欧州LCC大手ライアンエア、独ルフトハンザ救済策を批判

欧州格安航空会社(LCC)大手のライアンエアは26日、ドイツ政府による同国航空大手ルフトハンザの90億ユーロの救済策について、競争をゆがめる違法な政府支援だと批判し、異議申し立てをする方針を示した。

■ノキア、再開間もないインド工場の操業停止 従業員の新型コロナ感染で

フィンランドの通信機器大手ノキアは26日、先週インド南部の工場の操業を停止したと明らかにした。複数の従業員の新型コロナウイルス感染が確認されたためという。

■〔ロイター調査〕先進国経済見通しが一段と悪化、V字回復予想は2割弱

ロイター調査によると、先進国の今年の経済見通しは、過去1カ月でさらに悲観方向に傾いた。調査対象エコノミストのうち、「V字」型の景気回復を予想した割合は2割弱にとどまっている。

■英マクラーレン、1200人削減へ F1レース中止などが打撃

自動車レースの最高峰フォーミュラ・ワン(F1)チームの運営と高級スポーツカー製造を手掛ける英マクラーレン・グループは26日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)対応の一環として、従業員1200人を削減すると発表した。


【関連記事】
・経済再開が早過ぎた?パーティーに湧くアメリカ
・東京都、新型コロナウイルス新規感染10人 15人未満が12日連続
・「検査と隔離」もウイルス第2波は止められない 米専門家
・新型コロナの死亡率はなぜか人種により異なっている

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナのNATO加盟、同盟国説得が必須=ゼレン

ワールド

インド中銀がインフレ警戒、物価高騰で需要減退と分析

ワールド

米国、鳥インフルで鶏卵価格高騰 過去最高を更新

ワールド

トランプ氏次男妻、上院議員への転身目指さず ルビオ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    トランプ、ウクライナ支援継続で「戦況逆転」の可能…
  • 5
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、…
  • 6
    「私が主役!」と、他人を見下すような態度に批判殺…
  • 7
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 8
    「オメガ3脂肪酸」と「葉物野菜」で腸内環境を改善..…
  • 9
    「スニーカー時代」にハイヒールを擁護するのは「オ…
  • 10
    「たったの10分間でもいい」ランニングをムリなく継続…
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 4
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 5
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 6
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 7
    【クイズ】アメリカにとって最大の貿易相手はどこの…
  • 8
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 9
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、…
  • 10
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 1
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 8
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 9
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中