米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売り膨らむ
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米国株式市場は主要株価3指数が軒並み大幅に下落した。2013年10月撮影(2025年 ロイター/Carlo Allegri)
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価3指数が軒並み大幅に下落した。この日発表の経済指標がいずれも悪化したことを受けて、売りが膨らんだ。S&P総合500種は1日としては、昨年12月18日以来の下落率となったほか、ダウ工業株30種の下げ幅は週間では昨年10月中旬以来の大きさとなった。
米S&Pグローバルが発表した2月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.4と、前月の52.7から低下し、2023年9月以来の低水準となったほか、 全米リアルター協会(NAR)が発表した1月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比4.9%減の408万戸と、4カ月ぶりの減少となった。
S&Pグローバルのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、米企業の楽観的な見通しは消失し、不確実性の高まりを背景に暗い見通しが広がっていると指摘。少なくとも第1・四半期末までは不確実性とボラティリティーが続くとみていると述べた。
投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は2月3日以来の高水準を付けた。
フィラデルフィア半導体、小型株、一般消費財などの景気敏感セクターは2%超下落した。
個別銘柄では、超大型7銘柄(マグニフィセント・セブン)の全銘柄がマイナス圏で終了。エヌビディアは4.1%下落した。
医療保険大手ユナイテッドヘルスは7.2%安。米司法省がメディケア(高齢者向け公的医療保険)プランの請求慣行を巡って調査に乗り出したとの報道が嫌気された。
決済会社ブロックは17.7%安。第4・四半期の利益が予想を下回った。
電気自動車(EV)大手テスラ、リビアンはいずれもリコール(無償修理)を発表し、それぞれ4.7%下げた。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.64対1の比率で上回った。ナスダックでも3.04対1で値下がり銘柄数が上回った。
米取引所の合算出来高は170億6000万株。直近20営業日の平均は153億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 43428.02 -748.63 -1.69 43820.13 43959.7 43349.3
3 3
前営業日終値 44176.65
ナスダック総合 19524.01 -438.36 -2.20 20006.69 20016.6 19510.9
6 1
前営業日終値 19962.36
S&P総合500種 6013.13 -104.39 -1.71 6114.10 6114.82 6008.56
前営業日終値 6117.52
ダウ輸送株20種 16034.36 -430.64 -2.62
ダウ公共株15種 1022.73 +3.75 +0.37
フィラデルフィア半導体 5136.59 -174.03 -3.28
VIX指数 18.21 +2.55 +16.28
S&P一般消費財 1768.75 -50.40 -2.77
S&P素材 554.23 -10.18 -1.80
S&P工業 1139.79 -26.03 -2.23
S&P主要消費財 906.95 +8.99 +1.00
S&P金融 843.25 -10.06 -1.18
S&P不動産 265.41 -2.15 -0.80
S&Pエネルギー 688.97 -13.71 -1.95
S&Pヘルスケア 1704.69 -8.10 -0.47
S&P通信サービス 358.01 -6.49 -1.78
S&P情報技術 4595.73 -115.35 -2.45
S&P公益事業 406.63 -0.07 -0.02
NYSE出来高 13.53億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 38155 - 635 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 38130 - 660 大阪比