新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(27日現在)
■抗マラリア薬のコロナ治療利用、WHOが6月中旬までに検証結果
世界保健機関(WHO)は26日、抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」を新型コロナウイルス感染症治療に利用することについて、効果の有無を含めたデータ検証結果を6月中旬までに公表すると発表した。
■ルフトハンザ、欧州委の早期承認に期待 公的支援巡り=関係筋
ドイツ航空大手ルフトハンザは同国政府と前日合意した90億ユーロ(98億ドル)規模の救済策を巡り、欧州委員会から「数日中」にも承認を獲得できる可能性があるとして迅速な承認に期待を寄せいている。関係筋が明らかにした。
■NY証取、フロア取引再開 クオモ州知事がオープニングベル
米ニューヨーク証券取引所(NYSE)は26日、新型コロナウイルス感染拡大を受け停止していたトレーディングフロアでの取引を再開した。NYSEは3月23日にフロアを閉鎖し、電子取引に全面的に移行していた。
■BUZZ-英離脱後交渉、EU側に歩み寄りの兆し ポンドに追い風
英国と欧州連合(EU)は来週、英EU離脱後の新たな通商関係を巡る交渉を再開する。英国にとって重要な問題の一つである漁業権を巡りEU側が一段と歩み寄れば、ポンドの追い風になりそうだ。
■イーライリリーと上海君実がコロナ抗体薬臨床試験、第2四半期に
米製薬イーライ・リリーと中国の上海君実生物医薬(ジュンシ・バイオサイエンシズ)<1877.HK>は26日、新型コロナウイルスの抗体治験薬の臨床試験を米中両国で第2・四半期に開始する計画を発表した。
■中国、軍事能力増強へ 新型コロナで国家安全保障に影響=習主席
中国の習近平国家主席は26日、新型コロナウイルス感染拡大で国家安全保障が大きな影響を受けているため、武装戦に対する準備を強化し、軍事任務を遂行する能力を増強すると述べた。国営テレビが報じた。
■ドイツ、欧州31カ国の渡航制限解除を検討 6月中旬めどに
ドイツ政府が新型コロナウイルス流行を受けて導入した欧州31カ国への渡航制限を6月中旬に解除することを検討している。政府筋が明らかにした。また報道によると、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)措置の緩和も6月29日に1週間前倒しされる可能性がある。
■米商工会議所、香港国家安全法に懸念 中国に緊張緩和への努力要請
米商工会議所は26日、中国政府が制定を目指す「香港国家安全法」によって「一国二制度」で保障された香港の高度の自治が脅かされる恐れがあるとの懸念を表明し、緊張緩和に努めるよう中国に要請した。
■英中銀、マイナス金利導入段階に至っていない=ハルデーン理事
イングランド銀行(英中銀、BOE)のチーフエコノミスト、ハルデーン理事は26日、国内経済の状況について、初のマイナス金利導入に踏み切る段階には全く至っていないと述べた。
■英国の新型コロナ死者数が4万7000人突破 首相への批判広がる
英国で新型コロナウイルス感染症による死者が26日、4万7000人を突破した。
■英閣外相が辞任、首相側近の封鎖中移動巡る説明は「通用せず」
英スコットランド省のダグラス・ロス閣外相は26日、ロックダウン(都市封鎖)中の移動を巡るジョンソン英首相側近の説明は多くの人にとって「通用しない」と述べ、辞任した。
*内容を追加しました。
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