ローマ教皇の容体悪化、バチカン「危機的」と発表

　ローマ教皇庁（バチカン）は２２日、肺炎で入院中の教皇フランシスコ（８８）の容体について、過去２４時間の間に悪化したと発表した。酸素吸入や輸血が必要になったと説明し、初めて「危機的」と表現した。昨年３月撮影（２０２５年　ロイター/Ciro De Luca）

Crispian Balmer

[バチカン市 ２２日 ロイター] - ローマ教皇庁（バチカン）は２２日、肺炎で入院中の教皇フランシスコ（８８）の容体について、過去２４時間の間に悪化したと発表した。酸素吸入や輸血が必要になったと説明し、初めて「危機的」と表現した。

教皇は呼吸困難を訴え、１４日にローマのジェメッリ総合病院に入院。両肺の肺炎と診断された。

教皇庁は２２日夕の声明で、教皇は午前に「ぜんそくのような呼吸器系の危機」が長引き、「高流量酸素」の投与が必要になったと説明。

「容体はなお危機的だ。危険な状態から脱していない」とした。

また「昨日よりも苦しそうに見受けられる。現時点では、依然として予断を許さない状況」という。