最新記事

アメリカ政治

メラニアがファッションリーダーに? サウジアラビアでの華麗な着こなしをチェック

2017年5月25日(木)11時42分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

サウジアラビア訪問中のファッションが好評だったメラニア Hamad I Mohammed-REUTERS

<トランプ米大統領初の外遊に同行したメラニア夫人が、王族が支配するサウジアラビアに訪ねたときの七変化>

ドナルド・トランプ米大統領の外遊に同行してサウジアラビアを訪問したメラニア夫人の、王様の宮殿にも負けないファッションがいつになく強くて面白い。解説しよう。

【参考記事】米中ファーストレディのファッション対決、軍配はどちらに
【参考記事】トランプの妻メラニアが大変身、でも勝負服が裏目に

スカーフ着用しなくて良かった

20日、リヤドの空港に到着したメラニアでまず目についたのは、イスラム教徒の女性が外出時に着用するスカーフをしていないこと。一緒に到着したトランプの長女、イバンカもスカーフはしていなかった。実は、ヒラリー・クリントン、アンゲラ・メルケル、オバマ前大統領夫人のミシェル・オバマが訪れたときもスカーフはなかった。

(トランプ米大統領とメラニア夫人がサウジアラビアに到着)


スカーフはなくても、メラニア・ファッションの評判は上々。現地紙アラブ・ポストは「上品で礼儀正しい」というタイトルでメラニア夫人の着こなしを称賛した。

タラップの上に姿を表したメラニアは、ステラ・マッカートニーの黒いゆったりしたジャンプスーツに、サンローランの幅広ベルトでウエストをマーク。サウジアラビアの伝統衣装「アバヤ」に似たデザインのスーツを取り入れたことから、中東の文化に理解があると高く評価された。

【参考記事】オバマ夫人ミシェル、短パンの波紋

ファッションリーダーにメラニア!?

メラニアの着こなしは、サウジアラビア女性にも受け入れられたようだ。現地では、アバヤをメラニア風にアレンジした「メラニア・スタイル」がSNSに投稿された。「全身を黒でまとめてゴールドの薔薇をウエストに付ければ、ほぼ一緒」。


夜はサウジアラビアのサルマン国王主催の歓迎行事に参加。この夜は肌の露出を抑えた赤紫色のロングドレスを選んだ。中東レバノン出身のデザイナー、リーム・アクラのもの。

ra01.jpg

サルマン国王のエスコートのもと会場のムラバ・パレスに姿を現したメラニア Bandar Algaloud-REUTERS


今月上旬にマルコム・ターンブル豪首相と夕食を共にした際のクリスチャンディオールのレモンクリーム色のドレスと形が似ている。

(5日ニューヨークで行われた米豪首脳会談の夜)


2日目はリヤド市内のアメリカンスクールと、従業員が全員女性の米ゼネラル・エレクトリック(GE)社のサービスセンターを訪問。待ち構える報道陣の前に現れたメラニアは、ベージュのシャツワンピース姿。サファリテイストが織り込まれたワンピースはラルフ ローレン コレクションのもの。合わせた靴についてニュースサイトNine.comは、「47歳ながら、ゼブラ柄のスティレットヒール (細く高いヒール)をきれいに履きこなしている」と褒めた。

【参考記事】真逆の日米ファーストレディー 昭恵とメラニア、共通点は「型破り」

rarph01.jpg

ファッションメディアも絶賛したピンヒールで歩くメラニア Hamad I Mohammed-REUTERS


リヤドで過ごす最後の夜はトランプのスピーチもある大事な一幕。強いファーストレディスタイルに回帰するように、ドルチェ&ガッバーナのセットアップで登場した。

(白いパンツスーツを褒める投稿)


サウジアラビアの後、イスラエル、パレスチナ自治区を訪ねたトランプとメラニアは、24日からヨーロッパ入り。バチカン訪問の後、26日からイタリアで行われる主要7カ国(G7)会合に参加する。中東で上々の評判を得たメラニアは、ヨーロッパではどんな着こなしを見せてくれるのだろうか。

【参考記事】メラニア夫人が手つなぎ「拒否」、トランプは弱っている?

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

台湾鴻海、第1四半期は力強い増収見込む 第4四半期

ビジネス

中国ファンド業界にAI旋風、開発・導入加速 運用成

ワールド

アングル:トルコが欧州の重要なパートナーに浮上 ウ

ビジネス

香港CKハチソン、中国がパナマ運河権益売却を非難 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ世代の採用を見送る会社が続出する理由
  • 3
    【クイズ】世界で1番「石油」の消費量が多い国はどこ?
  • 4
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 5
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 6
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 7
    SF映画みたいだけど「大迷惑」...スペースXの宇宙船…
  • 8
    「紀元60年頃の夫婦の暮らし」すらありありと...最新…
  • 9
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎…
  • 10
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 5
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 6
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 7
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 8
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 9
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 10
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中