南シナ海の人工島封鎖で米中衝突が現実に?
2017年1月16日(月)19時00分
中国政府は今のところ、ティラーソンの公聴会での発言を静観している。中国外務省の報道官は記者会見で、「見解の不一致を認めるだけでなく、互いの利益と合意にも触れた」ティラーソンの主張には一部で賛同できると述べた。トランプ政権が発足してしばらくの間、中国は「様子見」の立場を貫く模様だ。中国共産党機関紙「人民日報」の国際版である「環球時報」は13日、論説記事でこう警告した。「南シナ海の人工島を封鎖するならアメリカは大規模な戦争も覚悟すべきだ」
中国は2008年、エクソンモービルがベトナムとの間で結んだ南シナ海での採掘作業を進めれば「今後の中国での活動に悪影響をもたらす」と警告した。だがエクソンは、中国が狙っていたロシアのサハリン沖のガス開発事業まで力づくで奪い取った。ティラーソンは図太い神経で中国の脅しを「はったり」と切り捨て、勝利をもぎとった。彼はあれを再びやってのけるつもりだろうか?
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