企業幹部になりすまして金をだまし取る、新手のメール詐欺にご用心
2016年6月15日(水)17時15分
身代金を要求するサイバー犯罪も
BEC以外にも、サイバー犯罪の手口は様々だ。たとえば、「ランサムウェア」。ウイルスやスパイウェアなど有害な不正ソフトウェアやプログラムを「マルウェア」と呼ぶが、ランサムウェアはその一つ。ハッカーがコンピューター上のファイルを勝手に暗号化してアクセスできなくさせ、そのコンピューターの持ち主に身代金(ランサム)を要求する手法だ。
「金を払いそうだと思えばどんな人物でも、ハッカーはランサムウェアで狙ってくる」と、FBIの捜査官は言う。被害は通常200~1万ドルの身代金で、ビットコインでの支払いも多い。
【参考記事】いまさら激化する海底ケーブル競争
ハッカーたちは狙った企業をよく研究している。だから、従業員の職務内容や組織図を企業のサイトやソーシャルメディアにむやみに載せるべきではない、とFBIは忠告している。また、もしサイバー犯罪の被害に遭ったらすぐにFBIに報告するよう呼び掛けている。
「結局のところ、適切なウイルス対策に尽きる」と、FBIのサイバー犯罪の捜査責任者は言う。「不審なメールを見つけたら、ごみ箱に捨てることだ」
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