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対談

ツイッターが変える日中の未来(1)

2010年11月2日(火)17時18分

安替:もし津田さんに興味があれば、ブロガーたちと一緒に日本メディアに流れている東アジアの情報・評論を中国語に訳してツイッターに流すということをやってみてはどうでしょう。中国国内の日本に関する報道で、ツイッターがアジェンダ・セッティングの役割を既に果たしている実例があります。

この間、陝西省の宝鶏というところで反日デモがあったのですが、デモの中身が反日から反政府へと変わったのを最初の報じたのは共同通信の記者のツイートでした。僕はそれが流れた瞬間にリツイートしたのですが、その後2日間中国のネットはその話題でもちきり。この情報はBBCの中国語版などにも流れました。

津田:僕のネットジャーナリズムの授業は8割が中国人学生。ブログで情報発信するという授業もやっているので、演習の形で可能だと思います。一度ぜひ参加してください。

安替:とても興味がある。ぜひ行きますよ。

「日中ツイッター対談」第2回はこちら
「日中ツイッター対談」第3回はこちら


[安替]
1975年南京生まれ。南京師範大学卒。コンピュータープログラマーを経て新聞記者に。03年、「21世紀環球報道」紙の特派員としてイラク戦争を取材。その後「ニューヨーク・タイムズ」紙北京支局リサーチャーなどを経てブロガー、「南方都市報」コラムニスト。日本の国際交流基金の招きで今年10月から2カ月間日本に滞在中。@mranti

[津田大介]
メディアジャーナリスト。1973年生まれ。東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。大学在学中からIT・ネットカルチャーの分野で執筆活動を開始。09年著書『Twitter社会論』刊行。現在は早稲田大学大学院でネットジャーナリズムの授業も教えている。ツイッターでイベントを生中継することを意味する「tsudaる」の語源でもある。@tsuda

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