「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪肝に対する見方を変えてしまう新習慣とは

2025年4月18日(金)09時44分
印南 敦史(作家、書評家) *東洋経済オンラインからの転載

そのため「よく噛んでゆっくり食べる」ことを習慣づけることが欠かせないわけだが、その方法として著者が勧めているのが「1口に30回噛む」ことだ。理想は、1回の食事で1500回ほど噛んでゆっくり食べること。とはいえ数えることが目的ではなく、よく噛みながら、食事をゆっくり味わって楽しむことこそが大切なのだ。

食後血糖の急上昇を抑える飲み物

ポイント③り:緑茶を飲む

緑茶に渋みや苦味のもととなる「カテキン」というポリフェノールが含まれていることは有名だが、この「茶カテキン」は多くの効果をもたらしてくれる。


まず特筆すべきは、脂肪の燃焼を促す作用だ。最近の研究では、高濃度の茶カテキンを継続摂取すると、肝臓や筋肉における脂肪代謝が活発になり、脂肪燃焼が促されることが明らかになっているという。また茶カテキンには、糖の吸収をゆるやかにして、食後の血糖値の急上昇を抑える働きもあるようだ。

なお、ペットボトルのお茶を飲むのであれば、1日に500mlボトルを1本以上飲むのがいいそうだ。ブレンド茶ではなく、なるべく茶カテキン成分の多い「濃い緑茶」を選び、1日3回の食事前に100mlを目安に飲み、残りは1日かけて小まめに飲めばいい。急須で緑茶を入れる場合は、茶葉を入れた急須にお湯を注ぎ、1〜2分おいてから飲むようにする。

ポイント④ス:スロースクワット&ウォーキングを習慣に

4つめのポイントは「運動」だが、脂肪肝を撃退するのに、必ずしも激しい運動は必要なし。「ごく簡単な筋トレ」と「軽い有酸素運動」を組み合わせて行えば、それだけで十分だという。

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