リーダーの「自己防衛」が、チームの崩壊を招くリスクに...いま職場でチームレジリエンスが必須な理由
最後に、二人からのおすすめが、中原翔さんの『組織不正はいつも正しい』です。組織不正を行わない方が得策なのに、組織不正に手を染めてしまう企業が少なくないのはなぜなのか。経営学者の著者は、燃費不正、不正会計などの事例をもとに、組織をめぐる「正しさ」について考察しています。
興味深いのは、ある人が小さな正義感を振りかざしたことが組織としてのエラーにつながり、まさにサブタイトルの「ソーシャルアバランチ(社会的雪崩)」を生むという点です。こうした組織のメカニズムを知り、正論をいったん留保して話し合おう、という本なので、ぜひ読んでいただきたいですね。
『問いかけの作法』
著者:安斎勇樹
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
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『訂正する力』
著者:東浩紀
出版社:朝日新聞出版
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『パラドックス思考』
著者:舘野泰一、安斎勇樹
出版社:ダイヤモンド社
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『チームレジリエンス』
著者:池田めぐみ、安斎勇樹
出版社:日本能率協会マネジメントセンター
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池田めぐみ(いけだ めぐみ)
筑波大学 ビジネスサイエンス系 助教
株式会社MIMIGURIリサーチャー
東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。東京大学大学院情報学環 特任研究員、東京大学 社会科学研究所附属 社会調査・データアーカイブ研究センター 助教を経て2024年4月より現職。主な研究テーマは、職場のレジリエンス、若手従業員の育成。分担執筆として関わった書籍に『活躍する若手社員をどう育てるか』(慶應義塾大学出版会)、『ジョブ・クラフティング:仕事の自律的再創造に向けた理論的・実践的アプローチ』(白桃書房) など。
安斎勇樹(あんざい ゆうき)
株式会社MIMIGURI代表取締役Co-CEO
東京大学大学院 情報学環 客員研究員
1985年生まれ。東京都出身。東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論について探究している。主な著書に『問いのデザイン:創造的対話のファシリテーション』(共著・学芸出版社)、『問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)『パラドックス思考』(共著・ダイヤモンド社)など。
flier編集部
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