「やりたい仕事」はライトに考えていい...目標と適職が、自然と分かってくる方法
『嫌われる勇気』で学んだ「目的論」が私を変えた
──土谷さんご自身が「この本に出合って人生観が変わった!」という本は何ですか。
いまの自分に大きな影響を与えてきた一冊は『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)です。アドラー心理学を哲人と青年の対話形式で学べる大ベストセラーですが、とくに印象的だったのは「目的論」です。
「目的論」は、人は何らかの目的があって今の状況を作り出しているとする考え方です。私はこの本に出合うまで、今の自分がうまくいかないのは家庭環境や学生時代の恵まれなかった経験など、なんでも過去のせいにしていました。でも、目的論を知って、現状と過去には関係がないのだと衝撃を受けました。けれど逆に言えば、行動を変えていけばいつからでも自分を変えられる。このシンプルな考え方が私にとって希望になりました。
だからこそ、『適職の地図』も、「自分が行きたい理想の未来」を目的地に設定して、今ある自分の特徴をどのように活かしていくかを前向きに考えていけるような構成にこだわりました。
──最後に、土谷さんの今後のビジョンを教えてください。
私自身がずっと「自信を持てない大人」で、それを抜け出した経験があるからこそ、世の中に「自信をもって生きる大人」を増やしたいと心底思っています。自己分析メソッドを講座や書籍、WEB記事などで発信し、強みの発掘を支援しているのもそのためです。
また、自信を持って生きる大人を増やすためには、子どもの頃からの教育が大事だと思っています。これからは子どもや子育て中の親世代に向けても、自己肯定感の向上や強み発掘につながる発信をしていきたいですね。
土谷愛(つちたに あい)
強み発掘コンサルタント。社会人向け自己分析講座「アドバンテージゲーム」主宰。
売上ビリの落ちこぼれ営業時代、ひょんなことから「自分の強み」を見つけて社内1位、最年少管理職に。広告業界で約600本の記事制作を担当し、多くの顧客や部下と接し「人の強みを見つける力」を磨く。
2018年、退職後に始めたブログで「強み発掘オタクがあなたの強み見つけます」という相談サービスを開始したところ、申し込みが殺到。「誰にでも輝く強みがある」という信念のもと、自己分析・強みの収益化・SNS発信などをテーマにオンライン講座を続々と開講。自分探しに迷う20〜30代の会社員や主婦が口コミで集まり、総受講者500名超、公式メルマガの読者は累計7000名を突破。
著書に『特別なスキルがなくてもできる 月収+10万円 こっそり副業術』(日本能率協会マネジメントセンター)。独自の強み発掘×収益化メソッドが話題となり、発売後半年で8刷、Amazonランキング7冠。フジテレビ「ノンストップ!」出演など、活躍の場を広げている。
flier編集部
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