NYハドソン川に遊覧ヘリ墜落、シーメンス幹部一家含む6人全員死亡

ニューヨーク市警察局によると10日午後、米ニューヨーク・マンハッタンを流れるハドソン川にヘリコプターが墜落した。(2025年 ロイター/Eduardo Munoz)
By David Shepardson Rich McKay
[10日 ロイター] - 米ニューヨーク・マンハッタンを流れるハドソン川に10日、観光客を乗せたヘリコプターが墜落した。ニューヨーク市のアダムズ市長は記者会見で、搭乗していた6人全員が死亡したと明らかにした。
死亡したのは操縦士1人と子ども3人を含むスペイン人家族ら5人。
独シーメンスの広報担当者はロイターへの電子メールで、鉄道輸送部門「シーメンス・モビリティ」の鉄道インフラ担当最高経営責任者(CEO)であるアグスティン・エスコバル氏が死者に含まれていると明らかにした上で、「同氏と彼の家族が命を落とした悲劇的なヘリコプター墜落を深く悲しんでいる」と悼んだ。
当局者によると、ヘリは午後2時59分に出発した後に制御を失い、同3時15分ごろ、上下逆さまの状態で川に墜落した。映像では、機体が川に墜落した数秒後にブレードらしい物体が落下する様子が映っていた。
現場で4人の死亡が確認され、2人は近隣の病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。
米連邦航空局(FAA)によると、墜落したヘリは「ベル206」。FAAと米国家運輸安全委員会(NTSB)が調査を行う。
マンハッタン周辺ではヘリによる遊覧飛行サービスが多く、あるツアーサイトには少なくとも24社の運航会社が掲載されている。