NZと米のパートナーシップはなお重要、外相がハワイ訪問の成果強調

ニュージーランド(NZ)のピーターズ外相(写真左)は、特に太平洋における共通の利益と変化する安全保障環境の観点から、米国とのパートナーシップは依然として最も重要な事項の一つだと述べた。3月に行われたルビオ米国務長官との会談で撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
[ウェリントン 15日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)のピーターズ外相は、特に太平洋における共通の利益と変化する安全保障環境の観点から、米国とのパートナーシップは依然として最も重要な事項の一つだと述べた。
ピーターズ氏は米ハワイ州訪問後の声明で、太平洋におけるNZと米国のつながりはこれまで以上に重要で、今回の訪問はポリネシアの共通の伝統と戦略的利益を強調する絶好の機会となったと指摘。「われわれは長年、インド太平洋地域で米国が積極的に関与する重要性を訴えてきた。今回のホノルル訪問で、その働きかけを継続することができた」と述べた。
米国によるインド太平洋地域への関与強化は中国のプレゼンス拡大に対抗する西側諸国の取り組みの鍵となっているが、米国が同地域への資金拠出を凍結し、気候変動の脅威にさらされる太平洋諸国にとって重要なパリ協定から離脱したことで、同国の役割に懸念が高まっている。
ピーターズ氏は今回の訪問で、インド太平洋地域の経済、政治、安全保障の変化、また共通課題で地域諸国と協力する上でNZが果たし得る役割を巡り重要な意見交換ができたと述べた。