中国高官、米関税を批判 「香港の生活奪う」

4月15日、中国政府で香港政策を担当する香港マカオ事務弁公室の夏宝竜主任は米国の関税戦争は「極めて恥知らず」で、「香港の生活を奪う」ことを目的としていると批判した。上海に近い港で2月撮影(2025年 ロイター/Go Nakamura)
[香港 15日 ロイター] - 中国政府で香港政策を担当する香港マカオ事務弁公室の夏宝竜主任は15日、米国の関税戦争は「極めて恥知らず」で、「香港の生活を奪う」ことを目的としていると批判した。
夏氏は全民国家安全教育日に行ったテレビ演説で、香港の人々を含む中国人に、いじめが効果を示したことは一度もないと指摘。「米国の農民らに、5000年の中国文明の前で泣き叫んでもらおう」と語った。
「中国人はトラブルを起こさず、トラブルを恐れない。圧力、脅し、恐喝は中国に対処する正しい方法ではない」と述べた。
中国はトランプ米大統領が対中関税を145%としたことを受け、報復措置として米国からの輸入品への関税を125%に引き上げた。
バンス米副大統領は今月、米国は「中国の農民」から借金したり、購入したりしていると発言し、中国国内で非難を浴びた。
香港には中国に課される関税率が適用される。
香港政府トップの李家超(ジョン・リー)行政長官は先週、米国に報復関税を課すつもりはないと述べた。