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アメリカ社会は「大谷翔平騒動」をどう見ている? 有名コメンテーターでさえ「大谷も有罪」だと信じている理由
私たちの大半が(金額は少なくても)ギャンブルをやっている以上、アメコミのヒーローみたいな大谷がギャンブルに手を出しても不思議ではない。向こう10年で総額7億ドルの契約を結んだ男なら、450万ドルくらいの損失は何でもないだろう。そう思ってしまう。
一方で、アメリカ人は仕返しをしたがる。外国人によく指摘されるように、もともとアメリカ人は「血の気が多い」。ある有名なコメンテーターは、いつも「大谷を信じたい、ああ、大谷を信じたい!」と繰り返しているが、心の底では大谷も有罪だと信じているらしい。その理由は、大谷の代理人が被害届の提出先について回答を拒んでいるからだ。
その背景には、このような極悪非道な窃盗被害に遭った者は可能な限り厳しい復讐を望み、全ての関係当局に通報し、犯罪者に刑罰の嵐が降り注ぐことを望んでいるはずだという思い込みがある。
通訳に完全に依存した理由
だから記者会見での大谷の冷静な対応に、多くのアメリカ人は困惑している。親しい友人のひどい裏切りに遭った人間が、どうしてあれほどクールに振る舞えるのか、理解に苦しんでいる。
大谷をだました人物は、文字どおり彼の声であり耳であり、アメリカや他の非日本語圏の人々に対して大谷の存在を代弁していた。
大谷は、自分が発する言葉だけでなく、自分に聞こえてくる言葉や意味など、ほとんど全てを水原に依存していた。それで済むのなら、余計なことは考えない。異国で生きていくには、そのほうが楽だ。
理解できない言語を聞かされるのはとてつもない負担になる。意味不明な言葉を5分間聞くだけでも、私は疲れてしまう。企業とのスポンサー契約を管理し、チームメイトとの交流やファンへの対応から野球の戦術や微妙なゲーム戦略まで、大谷が日々直面する猛烈な知的負担を想像するだけで頭が痛くなる。
そんな苦痛は耐え難いから、どうしても通訳に頼りたくなる。自分が他人からどう見られるかも、自分が世界をどう見るかも、全ては通訳の目と口に任せる。だがそんな状況になれば、心理的には通訳を無条件で信頼するしかないだろう。
通訳に間違いがあるかもしれないと思えば胸が騒ぎ、不安になる。通訳に悪意や、誠実さに欠ける傾向があるとしたら、これまでの全てのやりとりは何だったのかと疑いたくなる。この会話を信用していいのか? 私はだまされているのではないか? そんな不安を抱えて生きるより、通訳に全幅の信頼を寄せて生きるほうがずっと楽ではないか。
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