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難民キャンプで生まれ育ち、写真家になった男
ジャラリはそれがもとで逮捕される。その後釈放されたが、以後生命に危険を感じるようになっていた。そのため昨年、意を決し、母と弟たちを残して、他のアフガン難民と共に非合法でトルコに入り、その後ヨーロッパをさらに深く目指したのだった。こうしたことが、意図せずとも彼の作品を作り出す大きな糧になっていたのである。
とはいえ、彼の未来はまだ前途多難だろう。現在オランダで亡命申請中だが、それがうまく受け入れられるかどうかは判らない。また、写真そのものにおいては、まだまだ荒削りだ。インスタグラムで13万人以上のフォロワーを獲得し、著名なメディアにも名が知られるようになったとはいえ、今後たくさんのことを学ばなければならないだろう。
ただ、彼自身の存在と写真、それを通した社会との関わりは宿命的なもの。現在もオランダの難民キャンプを始めとして、難民たちの生活を撮り続けている。それはジャラリ自身のメタファーや、戦争難民としてのアイデンティティーそのものとなり、同時にまた、同じ状況に置かれた数百万人の難民の声そのものにもなっているのである。
今回ご紹介したInstagramフォトグラファー:
mujtabajalali @mujtabajalali
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