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「You can use this Internet for free.」日本の無料Wi-Fi案内で見つけた妙な英語
何のために5 hours afterにdisplayされるかが分からない
After 5 hoursの方が自然です。5 hours afterを言えば、何のafterなのかを言う必要があります、例えば 5 hours after your first login。しかしそれは長いので、After 5 hoursをおすすめしたいです。尚、is displayed より、will be displayed が正しい。将来起こるかも知れないことなので。 pic.twitter.com/xIz3DV0gtR
— ロッシェル・カップ (@JICRochelle) May 18, 2019
●You can use the internet for free.
5 hours after, this page is displayed again.
これもYouで文章が始まっています。上記で提案したThere is no charge...にするか、もしくはUse the Internet for free.だけでもいいと思います(Internetは必ず大文字で始まるのでご注意下さい)。
5 hours afterは不自然です。5 hours afterと書くのであれば、何の5時間後なのかを言う必要があります。例えば、5 hours after your first login.などと。しかしそれでは長いので、After 5 hoursをお勧めします。
なお、is displayedよりもwill be displayedのほうが正しいです。しかし、何のためにもう1度displayされるかが分かりにくいかもしれないので、再ログインが必要ということを説明するほうが親切でしょう。
結論としては、This page will be displayed again for re-login after 5 hours.とすれば自然に聞こえます。ただ、この英文も少し長いので、Re-login is required after 5 hours. のほうがより望ましいでしょう。
日本の大手航空会社なのに、短い文章に問題点が非常に多い
又英語を訂正したくなります。まず、Information of a は不自然で、削ってもいいです。そして、英語ではSNSはあまり言わないので、updating SNSはピンとこない。social mediaを言えばいいです。to Internetじゃなくて、to the Internetが正しいです。何故ネーティブチェックをしないでしょうか。 pic.twitter.com/gRuXs9NbbO
— ロッシェル・カップ (@JICRochelle) January 7, 2018
●Information of a fee-based Inflight Wi-Fi service
You can connect your smartphone, tablet PC and other Wi-Fi capable devices to Internet.
E-mail/Updating SNS/Web browsing
これはJALの機内誌で見つけた機内Wi-Fiサービスの案内です。短い文章ですが、問題点が非常に多い。それを1つずつ見ていきましょう。
・Information of a は不自然ですし、あまり意味がないので、ここでは削るべきでしょう。
・厳密に言うと、serviceも入れる必要はありません。Wi-Fiが機内に提供されているのであれば、何らかのサービスであるのは明白です。
・これもまた、文章がYouで始まっています。
・普通、英語ではtablet PCとはいいません。tabletだけで十分です(もしノートパソコンを指すなら、laptopと言います)。
・to Internetではなく、to the Internetが正しい表現です。
・上記で述べたように、英語ではSNSとは言わないので、updating SNSと言っても英語圏の旅行者はピンときません。social mediaに修正するべきでしょう。また、スペースが限られているので、updatingは不要。social mediaはそもそも、投稿を見たり近況をアップデートしたりするものなので、そこまで明記しなくてもいいのです。
・Web browsingより、Web surfingのほうがよく使われます。
この案内文は全体として、日本語から直訳されたという印象を受けます。
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