Picture Power

【写真特集】ニューオーリンズ、その生と死と音楽

DEATH MAGICK ABUNDANCE

Photographs by AKASHA RABUT

2020年06月27日(土)14時30分

キャラメルカーブスのメンバーは「多くの女性にとって、まだバイクは恋人の後ろに乗るもの」と語る

<ハリケーンの壊滅的被害から復活を遂げた原動力は、この町の独自の死生観と個性的な文化を生んできた住民の力強さ>

ジャズ発祥の地で知られる米南部のニューオーリンズ。強烈な個性を持つこの町では「文化は上から降りてくるのではなく、道端から湧き上がる」と言われる。

写真家のアカシャ・ラブットは、10年にわたり町と住民を撮り続け、写真集『デス・マジック・アバンダンス』にまとめた。追い掛けたのは、個性的な町の文化を道端から生み出してきた個性的な人々。黒人女性だけのバイククラブ「キャラメルカーブス」のメンバーは、ピンクの煙を吐く大型バイクにまたがり、現代のカウボーイチーム「サザンライダーズ」は町なかで馬を乗り回す。

そして毎週日曜に行われる、ブラスバンドを中心としたパレード「セカンドライン」。町を音楽とダンスで埋め尽くす催しで、ジャズ葬と呼ばれる葬儀パレードが発祥だ。

ニューオーリンズは2005年のハリケーン「カトリーナ」で壊滅的な被害を受けたが、1年ほどで復活を遂げた。その原動力は、生だけでなく死をも祝福する独自の死生観と、個性的な文化を生んできた住民の力強さだった。


ppno02.jpg

住民の多くをアフリカ系が占め、町の独特な文化を生み出す要因になっている


ppno03.jpg

写真家のラブットは10年間の作品群を写真集『Death Magick Abundance 』にまとめた


ppno04.jpg

サザンライダーズは20年前に結成され、20~50代のメンバー31人がいるという

<参考記事:BLMの指導者「アメリカが我々の要求に応じないなら現在のシステムを焼き払う」の衝撃

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、ASEANと貿易協力強化の用意 議長国マレー

ビジネス

旭化成、27年度までの3年間で1兆円投資 ヘルスケ

ワールド

米議事襲撃事件、FBI関与疑惑を調査=情報機関高官

ビジネス

メキシコCPI、3月は+3.80% 0.5%の追加
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 2
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 3
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた考古学者が「証拠」とみなす「見事な遺物」とは?
  • 4
    【クイズ】ペットとして、日本で1番人気の「犬種」は…
  • 5
    投資の神様ウォーレン・バフェットが世界株安に勝っ…
  • 6
    まもなく日本を襲う「身寄りのない高齢者」の爆発的…
  • 7
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 8
    毛が「紫色」に染まった子犬...救出後に明かされたあ…
  • 9
    「やっぱり忘れてなかった」6カ月ぶりの再会に、犬が…
  • 10
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 1
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 2
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 7
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 8
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 9
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 10
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描か…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 3
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 6
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 10
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story