映画『天上の花』に見る昭和の詩人・三好達治 愛と暴力のフォルムは、滅びゆく大日本帝国の写し絵
おそらく達治は無垢で無知すぎたのだろう。色がなくて無垢であるが故に、女は男に従うことが当たり前であるとの社会通念にためらいなく染まってしまう。無知であるが故に、日本はアジアを解放するために欧米列強との戦いを決意したのだとの報道を信じ込んでしまう。
念を押すが、これは映画と小説の創作だ。実際のところは分からない。でもここに作り上げられた達治のフォルムは、あの時代の男の類型なのだろうと納得できる説得力がある。
ラスト近くになぜ過去の時制を現在に持ってきたのか。それによってどんな効果を狙ったのか。僕には分からなかった。でも何らかの理由があるはずだ。探るためにもう一度観なくてはならない。
『天上の花』(12月9日公開)
©2022「天上の花」製作運動体
監督/片嶋一貴
出演/東出昌大、入山法子、浦沢直樹、萩原朔美
<本誌2022年11月22日号掲載>
韓国現代史の暗部を描くポリティカル・ノワール、『ソウルの春』の実力 2025.02.22
タイトルもストーリーも奇妙だけど、甘さと苦みの配合が絶妙な『ガープの世界』 2025.01.23
ナチスへの復讐劇『手紙は憶えている』とイスラエルをめぐるジレンマ 2025.01.17
和歌山県太地町のイルカ漁を告発した映画『ザ・コーヴ』は反日なのか? 2024.12.21
統合失調症の姉と、姉を自宅に閉じ込めた両親の20年を記録した『どうすればよかったか?』 2024.12.07
偶然が重なり予想もしない展開へ......圧倒的に面白いコーエン兄弟の『ファーゴ』 2024.11.22
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
「年350万〜476万」年休120日/土日祝休み/外資系金融企業の本社受付
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給25万円~34万円
- 正社員
-
外資系企業のケータリングサービス/年休120日・土日祝休み・賞与あり
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給23万円~25万円
- 正社員
-
「六本木」外資系コンサル企業/受付/未経験OK・土日祝休
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給23万円~30万円
- 正社員