コラム
私的映画論 森達也
私的映画論 森達也

権力vs国民の知る権利、『ペンタゴン・ペーパーズ』でスピルバーグが問うたもの

<1971年、アメリカ政府の不都合な真実を記した機密文書ペンタゴン・ペーパーズが報道された。同じ年、日本でも佐藤栄作首相とニクソン米大統領の

2025.07.08 
私的映画論 森達也

伊藤博文を暗殺した安重根が主人公の『ハルビン』は見るべき映画......でも絶賛できない訳は

<安重根はテロリストか否か? 『ハルビン』(7月4日公開)は日本と韓国の視点の違いに気付かせてくれるが......> コップは下から見ると円

2025.06.26
私的映画論 森達也

40年ぶりに観返した『狼たちの午後』はやはりリアルな傑作だった

<実際の事件に基づく『狼たちの午後』は警察側でも人質側でもなく、アル・パチーノ演じる犯人側に主軸を置く> 1972年8月のニューヨーク。閉店

2025.06.21
私的映画論 森達也

麻原彰晃の三女を追ったドキュメンタリー『それでも私は』は日本社会の歪みを見せる鏡

<世間から容赦ない罵声や嘲笑を浴びせられてきた松本麗華が、6月公開の映画の被写体になった意味とは> 2018年7月6日、上川陽子法務大臣(当

2025.05.21
私的映画論 森達也

「映画を語るなら観るべき」成瀬巳喜男監督『めし』の解釈について

<小津安二郎の『東京物語』と並ぶ邦画の古典である成瀬の『めし』は、林芙美子が原作を完成させていたらエンディングは違ったかも?> 映画研究会に

2025.05.02
私的映画論 森達也

フェデリコ・フェリーニの『道』で「欠落の作法」を学んだ

<感銘を受けた古典的名作といえばフェリーニの『道』。説明が排除されすぎているのは気になるが、映画の本質を表しているとも思う> どちらかといえ

2025.04.16
私的映画論 森達也

『エクソシスト』は「怖い」「気持ち悪い」だけじゃない、滋味にあふれた名作ホラーだ

<ホラー映画の嚆矢と言える1974年公開の『エクソシスト』は「邪まな悪と聖なる信仰の闘い」という単純な図式を拒絶している> 雑味という言葉が

2025.04.04
私的映画論 森達也

『Four Daughters フォー・ドーターズ』はあなたのドキュメンタリー観をきっと揺さぶる

<なぜ娘2人はイスラム国の兵士となったのか? 本人と俳優を使って家族の時間を再現する『Four Daughters フォー・ドーターズ』は観

2025.03.22
私的映画論 森達也

のちの巨匠2人が組んだ脱獄映画『ミッドナイト・エクスプレス』は成長なき物語

<脚本オリバー・ストーン、監督アラン・パーカーの『ミッドナイト・エクスプレス』では「主人公の成長」という映画の王道に反し、ビリーは最後まで軽

2025.03.07
私的映画論 森達也

韓国現代史の暗部を描くポリティカル・ノワール、『ソウルの春』の実力

<1979年の粛軍クーデターをテーマに、韓国でも日本でもヒットした『ソウルの春』はエンタメながら政治家や軍人への批判をためらわない> 197

2025.02.22
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特集:大森元貴「言葉の力」
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2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

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