無様なのにキラキラ輝く『ばかのハコ船』は原石のよう
ストーリーは書けない。書いても意味がない。明確な起承転結はないし山場もない(強いて言えばラスト近くでマンホールに落ちる)。でも映画だ。映画でしかありえない作品だ。その後も山下と向井は作品を量産し続けている。つまりヒットメーカーだ。撮影の近藤龍人も話題作を撮り続けている。3人の大阪芸大の同期生は、今の日本映画にとって欠かせない存在になった。
しかしよほどの映画ファンでないかぎり、この作品は見逃していると思う。ほとんど話題にならなかった。だから断言する。3人の原点がここにある。無様で単調で卑屈で不細工。そして何よりも恥ずかしい。でもキラキラ輝く原石のような映画だ。
『ばかのハコ船』(2002年)
監督/山下敦弘
出演/山本浩司、小寺智子、細江祐子、山本剛史
<本誌2020年8月11日/18日合併号掲載>
和歌山県太地町のイルカ漁を告発した映画『ザ・コーヴ』は反日なのか? 2024.12.21
統合失調症の姉と、姉を自宅に閉じ込めた両親の20年を記録した『どうすればよかったか?』 2024.12.07
偶然が重なり予想もしない展開へ......圧倒的に面白いコーエン兄弟の『ファーゴ』 2024.11.22
韓国スパイ映画『工作』のような国家の裏取引は日本にもある? 2024.10.31
無罪確定の袴田巖さんを22年取材した『拳と祈り』は1つの集大成 2024.10.19
『シビル・ウォー』のテーマはアメリカの分断だと思っていたが...... 2024.10.12
台湾映画『流麻溝十五号』が向き合う白色テロという負の歴史 2024.09.10
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員