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TBS「天気予報の森田さん」の気象哲学──不確実のススメ
人は不確実性をリスクとし、無難な枠の中で安定を求めがちだ。確かに台本どおりの進行やデータどおりの天気予報なら問題は起きにくい。しかし、それはしばしば思考停止を生む。昨今の社会が、やみくもにエビデンスを求める一方で、根拠のない不安に支配されるのはその象徴に見える。
「今、とっても幸せなの。この年になってデータも蓄積され、多様な視点も持てるから、いろんな現象が理解できるようになってきたんだ」
森田さんのように不確実性を受け入れた上でデータに思考を巡らせることこそ、実は確実性に近づくことなのかもしれない。
<本誌2020年4月14日号掲載>
2020年6月9日号(6月2日発売)は「検証:日本モデル」特集。新型コロナで日本のやり方は正しかったのか? 感染症の専門家と考えるパンデミック対策。特別寄稿 西浦博・北大教授:「8割おじさん」の数理モデル
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