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対ウクライナ支援倍増へ、ロシア追加制裁も 欧州同盟国外相会合

2025年04月01日(火)02時22分

英仏独などのウクライナの主要欧州同盟国の外相らは31日、マドリードで会合を行い、対ウクライナ支援を倍増させるとともに、新たな対ロシア制裁を検討していると表明した。写真はカラスEU外相。(2025年 ロイター/Juan Medina)

David Latona

[マドリード 31日 ロイター] - 英仏独などのウクライナの主要欧州同盟国の外相らは31日、マドリードで会合を行い、対ウクライナ支援を倍増させるとともに、新たな対ロシア制裁を検討していると表明した。

スペイン、ドイツ、フランス、イタリア、英国、ポーランド各国外相と欧州連合(EU)の外相に当たるカラス外交安全保障上級代表は会合後の共同声明で、ロシアに対し「対等な条件で即時かつ無条件で停戦し、それを完全に実施する」ことに同意するよう要請。

その上で、ウクライナが「公正かつ永続的な平和を確保する上で最良の立場」にいるために、ロシアに新たな制裁措置など一段の圧力をかける用意があると言明した。

また、ウクライナ支援に向けて軍事・政治・人道面の支援を増額するとした。ただ、詳細については明らかにしていない。

さらに声明は、ロシアが戦争を終わらせ、ウクライナに与えた損害を賠償するまで、押収されたロシア資産の凍結を継続すべきだと記した。

会合に先立ち、カラス氏は、ロシアに強制連行されたウクライナの子どもたちの帰還や戦争捕虜の解放など、停戦に向けた善意を示すようロシアに要請。同時に、米国に対して、ウクライナ戦争終結に向けロシアに圧力をかけるよう求めた。

一方、フランスのバロ外相は、ロシアが和平合意を望んでいるかどうかについて、米国に明確な回答を示す義務があると述べた。

ロイター
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