コラム

総裁選、そして総選挙へ...国民が注目すべき「経済政策」の論点とは?

2024年09月11日(水)17時32分

年金の減額や増税の是非なども注目のテーマに

政府は現在、現役世代の負担を減らすため、高齢者の年金を毎年減額する年金減額制度(マクロ経済スライド)を発動している。このまま若年層の負担軽減と高齢者の年金減額を続けるのか、高齢者の年金減額をやめるのか、その場合、財源はどうするのかといったあたりが争点となりそうだ。

岸田政権が断念した金融所得課税の強化や、防衛費増額や子育て支援策実施に伴う増税停止を主張する候補者もおり、税負担もテーマとなるかもしれない。

次期総裁が誰になるにせよ、衆議院の解散が近いというのはほぼ一致した見方であり、早ければ年内にも選挙が行われる。総裁選での争点はそのまま総選挙の争点になると考えてよい。

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プロフィール

加谷珪一

経済評論家。東北大学工学部卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当する。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は金融、経済、ビジネス、ITなどの分野で執筆活動を行う。億単位の資産を運用する個人投資家でもある。
『お金持ちの教科書』 『大金持ちの教科書』(いずれもCCCメディアハウス)、『感じる経済学』(SBクリエイティブ)など著書多数。

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