- HOME
- コラム
- Edge of Europe
- 世界は「かわいそうなロシア」を「寄ってたかって攻撃…
世界は「かわいそうなロシア」を「寄ってたかって攻撃している」のか?
「恐怖症」とはすなわち、合理的とは言えない恐怖を指す。たとえば、ロンドンに住んでいる誰かがクマに恐怖心を抱き、テレビでクマを見るたびに震え上がって悪夢にも見るようだったら、その人はクマ「恐怖症」と言える。だが、クマの生息する森にいる人が子連れ母グマに遭遇しないように最大限の注意を払っているのだとしたら、それは恐怖症などではなく完全に健全な自己防衛の感覚だ。
言うまでもないが、ウクライナ侵攻やこれまでの多くの悪行のせいでロシア政権を嫌悪するのは、ロシア恐怖症ではなく、自由と世界秩序を大切にする人にとっては唯一の合理的な反応なのだ。

アマゾンに飛びます
2025年4月8日号(4月1日発売)は「引きこもるアメリカ」特集。トランプ外交で見捨てられた欧州。プーチンの全面攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
もうアメリカにタダ乗りできない...トランプ2期目でさすがに欧州が目を覚ました 2025.03.19
イギリス流のトランプ操縦術が始動 2025.03.05
移民の多い欧州の国々で増え続けるテロ事件...「防止」組織はテロを止められるのか 2025.03.01
政治改革を「いかにもそれやらなそう」な政党がやるとどうなるか 2025.02.15
「嫌な奴」イーロン・マスクがイギリスを救ったかも 2025.02.07
煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄道網が次々と「再国有化」されている 2025.01.22
2025年、ついにオアシス再結成......その真実を語ろう 2025.01.08