FRBとECB利下げは今年3回、GDP下振れ ゴールドマンが修正

米金融大手ゴールドマン・サックスの30日のメモによると、同社は関税を巡る不確実性を理由に、米連邦準備理事会(FRB)が今年25ベーシスポイント(bp)の利下げを3回実施すると予想している。写真はGSのロゴマーク。2021年11月ニューヨーク証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)
[31日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスは、4月2日に発表予定の米相互関税の影響を考慮し、米連邦準備理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)の利下げ回数予想を上方修正した。また、両地域の経済成長率予想を引き下げた。
30日付のメモで、FRBは7月、9月、11月にそれぞれ0.25%ポイント利下げすると予想した。従来は6月と12月の2回としていた。
12カ月のリセッション(景気後退)の確率は20%から35%に引き上げた。
第4・四半期の国内総生産(GDP)成長率予想を1.0%に下方修正し、年末時点の失業率予想は4.5%に引き上げた。2025年のGDP成長率は1.5%と予測し、従来の2.0%からに引き下げた。
ゴールドマンは米国の平均関税率が2025年に15ポイント上昇すると予想した。これは同社の従来の基本予測より5ポイント高い。また、トランプ米大統領が4月2日に米国の貿易相手国全てに対して平均15%の相互関税を発表すると予測している。
従来「リスクケース」として15%ポイントの関税率引き上げを想定していたが、それ以上の引き上げとなる可能性が出てきたとした。米政権高官の発言は、政策目標を達成するために、短期的に経済が打撃を受けることは容認する姿勢であることを示唆すると指摘した。
「4月2日発表の関税は、多くの市場参加者の予想を上回るものになるリスクがあると引き続き考えている」と述べた。
年末のS&P500種見通しは今月2回目となる下方修正を行い、6200から5700に引き下げた。
<欧州はより厳しい状況に>
ゴールドマンは欧州経済が今年、米経済よりも状況が悪化し、2四半期連続でマイナス成長になるテクニカルリセッションに陥る恐れがあると警告した。
年率換算されていない成長率は第2・四半期が0.1%、第3・四半期が0.0%、第4・四半期が0.2%と予想している。
ゴールドマンはトランプ氏が欧州連合(EU)に対し、15ポイントの相互関税を発動し、EUに対する総実効関税率を20ポイント引き上げるとの見通しを示した。
30日の別のメモで、「米関税に関する新たな想定に基づき、ユーロ圏の実質GDPは従来の基本予測に比べて、さらに0.25%低下するとみている」とし、「その結果、26年末までにGDPの水準は関税がない場合と比較して、合計0.7%低下すると推定される」と述べた。
より悲観的な関税シナリオでは、関税がない場合と比較して経済への打撃は合計1.2%に達し、ユーロ圏は25年にテクニカルリセッションに陥る可能性があると予想した。
さらに、ECBの利下げ予想を、従来の4月と6月に加えて、7月にも行われるとの見方に修正した。
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