【一触即発】「米軍が爆撃すれば中東の駐留米軍を叩く」―― イラン軍高官
Iran's Missiles 'Loaded Onto Launchers' After Trump Threat

イラン革命防衛隊の空軍博物館に展示されたミサイル(2024年11月15日、テヘラン) Majid Asgaripour/WANA (West Asia press Agency) via REUTERS
<中東地域に多くの駐留米軍はすべて把握している、ガラス張りの家に住んでいるようなものだと、トランプの脅しに報復を誓うイラン>
イランの軍高官は、アメリカがイランに対して軍事行動を起こせば、中東に駐留する米軍部隊に報復すると警告を発した。
イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)航空宇宙部隊を率いるアミール・アリ・ハジザデ司令官は、中東に駐留する米軍は脆弱な立場に置かれていると警告した。「彼らはガラス張りの家に住んでいるようなものだ。ガラス張りの家に住みながら、他人に石を投げてはいけない」と3月31日、イランの国営テレビに語った。
ドナルド・トランプ米大統領がイランに「最大限の圧力」をかける政策を復活させて以降、両国間の緊張は急速に高まっている。2018年に米国がイラン核合意(包括的共同作業計画:JCPOA)から離脱し、イランは厳しい経済制裁を受けている。
こうした圧力にもかかわらずイランは、核開発計画はあくまで民生目的だと主張し、開発を加速させている。新たな核合意の締結に向けた外交努力は行き詰まっており、情勢はますます不安定化している。
ハジザデの警告は、トランプがNBCとのインタビューで、イランに対する軍事行動の可能性を示唆したことを受けたものだ。トランプは、「イランが合意しなければ、爆撃が行われるだろう」と述べた。「彼らがこれまで経験したことのないような爆撃だ」