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タリバン、国際資金枯渇の危機:米ドルで三重苦 アフガニスタンの財源は?
別の報道で、ロイター通信によれば、アフガン中銀の外貨準備は約90億ドル(9900億円)。このうち約70億ドル(7700億円)は現金、金、米国債などの証券の形で米連邦準備理事会(FRB)の口座に預託されており、あとは国際決済銀行などの海外の口座にある、と報じた。
逃亡したアフマディ氏は、「(アメリカにある)外貨準備が不正に利用された事実は一切ない」とし「準備口座からは一銭も盗まれていない」と断言した。「ただ、米財務省外国資産管理室が、タリバンに外貨準備へのアクセスを認めるとは思えない」と述べた。
2002年から2015年まで、アフガン中銀の顧問を務めたアメリカ人のウォーレン・コーツ氏は「これらのドルは、アフガニスタンの経済を機能させるのに不可欠なものです」と説明する。
アフガン中銀は毎週、現地通貨であるアフガニに対してドルのオークションを開催している。全国から外国為替の従事者が買い付けにやってくる。
このように米国の通貨は地方に送られ、近隣諸国との貿易の資金を調達し、最も裕福な住民たちの貯蓄のために使用されるのだ。
新たなタリバン政府は、これらの資金なくしていつまでもつのだろうか。
コーツ氏は「予測したくはないですがね......」とためらいながら、「確実に数週間でしょう」と答えたという。
ドルがなくても、ほとんどが非公式な経済の大部分は、継続されるだろう。「しかしそれは歯車に砂を入れるようなもので、次第に詰まっていくでしょう」と言う。
IMFの資金源にもアクセスできない
二つ目の資金源は、国際通貨基金(IMF)からのものである。
IMFは、対外的な外貨支払いの準備不足に備える特別引き出し権(SDR)を含む資金支援を、アフガニスタンに4億5000万ドル(約495億円)配分することを承認していた。
移送は8月23日に行われる予定だった。しかし、ここでもすべてが凍結されている。
IMFは声明の中で、「現在、アフガニスタン政府の承認について、国際社会では明確になっていません。その結果、同国は特別引き出し権やその他のIMF資源にアクセスすることができなくなるでしょう」と述べている。
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