- HOME
- コラム
- パリの欧州・EU特派員
- コロナ後の新しい五輪モデルは「2024年パリが示す…
コロナ後の新しい五輪モデルは「2024年パリが示す」と仏意欲 東京には何ができるか
東京五輪の延期が決まったとき、トランプ大統領は、東京五輪は「人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証」として開催すると発言した。五輪延期には暗い要素しか感じられなかった中で、「さすがアメリカ人、明るい前向きないいこと言うなあ」と関心したものだった。希望の光がともった感じがして嬉しかった。
そして今回ドゥリュ氏が発した「オリンピック精神の原則に立ち返り、現実に合わせた新しい五輪をつくる」も、負けず劣らず良い発言だと思う。
「人類がコロナを乗り越えた、記念の大祝祭」は素晴らしいだろう。でも、それだけでは、「金持ち日本がお金をふんだんに使った、大打ち上げ花火大会」になってしまうのではないか。それも悪くはないが、そんな余裕はとてもない。
東京五輪は、新しい未来の五輪の在り方が感じられるような大会に出来ないものだろうか。世界から「さすが日本だ」と尊敬を集められるような。コロナで全体的に弱っているし、時間の余裕もないが、出来るだけのことはしてみてはどうだろうか。大いに議論して、みんなで知恵を出し合いたい。
※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。
この筆者のコラム
危機下のウクライナに「ヘルメット5000個」 武器提供を拒むドイツの苦悩 2022.01.29
冷戦思考のプーチン、多様性強調のバイデン 米欧露が迎える新局面とは? 2021.12.28
タリバン、国際資金枯渇の危機:米ドルで三重苦 アフガニスタンの財源は? 2021.08.30
タリバンはなぜ首都を奪還できたのか? 多くのアフガン人に「違和感なく」支持される現実 2021.08.26
アフガン難民はどこへ? 受け入れめぐるEU加盟国の不満といさかい 2021.08.25