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古川聡さんに聞いた宇宙生活のリアル...命を仲間に預ける環境で学んだ「人を信じること」の真価
本記事の前後編を通して、古川さんの真面目で誠実な性格と、次世代へ向ける温かい目は十分に伝わったのではないかと思うので、最後に実は茶目っ気もあることを紹介します。
前回(2011年)のISS滞在中、野球少年だった古川さんは若田光一さん(元JAXA宇宙飛行士)がかつて「一人野球」を試みたことを思い出しました。無重力状態では、ボールは豪速球でなくても真っ直ぐ前に進みます。なので、ピッチャーとしてボールを投げた後に、ボールが届く前に先回りしてバッターになって打つことができるのです。
古川さんはさらに発展させて、「投手、打者、野手の一人三役の宇宙野球」を実現しようと考えました。そこで、休日に他のクルーが来ない「きぼう」日本実験棟で練習を重ねました。
練習が必要なんです。というのは、普通に投げると自分が狙ったところよりもボールが上に行ってしまうんです。無重力では狙ったところにボールを真っ直ぐ押せばよいのですが、(地球での癖で)山なりに投げてしまうので。
無重力では誰でも大谷選手のようなレーザービームを投げられるのですが、そこを自分が追い越せるくらいのゆっくりとしたレーザービームを投げて、ハンドレール(手すり)を蹴ってボールよりも早く(仮想バッターボックスに向かって)飛んでいきます。宇宙ステーションにはバットがないので、ハンドマイクよりもちょっと大きいくらいの非常時に使う懐中電灯をバットの代わりにして打ちました。その後、また飛んでいって捕るのです。
古川さんは毎週土日に練習して、1カ月以上かけて「一人三役」ができるようになったそうです。練習は誰にも知られることなく、最後にうまくできるようになった後に仲間のクルーにお願いしてビデオ撮影をしてもらったと言います。残念ながら、今のところ宇宙野球のビデオは門外不出で一般公開はしていないとのことです。
奇妙な宇宙スポーツの映像は、子供だけでなく、大人もきっとワクワクし、宇宙と古川さんにさらに親しみが湧くことでしょう。いつか見られる機会が来ることを願いたいですね。
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