よりバランスの取れたEU・中国関係を 訪中のスペイン首相

4月11日、中国を訪問中のスペインのサンチェス首相(写真左)は、習近平国家主席(右)との会談後、欧州連合(EU)と中国がよりバランスの取れた関係になることを望むと述べた。写真は同日、北京で代表撮影(2025年 ロイター)
[マドリード 11日 ロイター] - 中国を訪問中のスペインのサンチェス首相は11日、習近平国家主席との会談後、欧州連合(EU)と中国がよりバランスの取れた関係になることを望むと述べた。
交渉を通じて見解の相違を解消し、共通の関心事について協力すべきだとしている。
今回の訪中は、トランプ米大統領の関税政策が世界に波紋を広げる中、中国との経済・政治関係を強化することが狙い。中国とEUの対話を仲介し、中国から投資を呼び込みたい考えだ。
サンチェス首相は会談の冒頭、スペインは中国をEUのパートナーと考えていると発言。「共通の関心事に取り組み、貿易と投資をバランス良く促し、それぞれのビジョンから両国の発展に利益をもたらしたい。両国社会がより緊密な絆で結ばれることを望む」と述べた。
習主席は、サンチェス氏の訪中は過去3年で3度目だと強調。現在の国際情勢で二国間関係を強化すれば、平和と安定と繁栄につながると述べた。