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新型コロナ「万能ワクチン」が開発される 将来の変異株まで対策できる可能性
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これまでのコロナワクチンの多くはスパイクタンパク質を標的としてきた(写真はイメージです) Corona Borealis Studio-Shutterstock
<英ケンブリッジ大と同大から生まれたバイオテクノロジー企業のDIOSynVax社が、あらゆるタイプの新型コロナ変異株に対して免疫を獲得できる可能性があるワクチンを開発した。その研究概要、現行ワクチンとの違いを紹介する>
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症が第5類に移行してから、まもなく5カ月になります。
政府や自治体は個人に対して緊急事態制限や入院措置などの行動制限ができなくなり、マスクの着用も個人の判断にゆだねられるようになりました。飲食店への営業自粛要請や第三者認証制度はなくなり、スポーツ観戦や音楽ライブでは収容率100%での開催と声出し応援が解禁されるなど、生活や娯楽は新型コロナ前の状況に戻ってきたと言えるでしょう。
世界的に見ても、WHO(世界保健機関)は本年3月末に新型コロナウイルスワクチンの接種指針を改定し、接種の効果は認めるものの先進国では有益性が限定的であるため、健康な成人や子どもには定期的な追加接種を推奨しないとしました。
将来の変異株に対する免疫を獲得できる可能性
新型コロナウイルスには、変異しやすいという特徴があります。ワクチン接種の有益性に疑問を持つ人の中には「ワクチン開発が流行する変異株のスピードに追いつかない」ことを指摘する人もいます。
たとえば、9月20日から始まった「令和5年秋開催接種」では、オミクロン株XBB1.5に対応したワクチンが使用されています。ところが、東京都健康安全研究センターの調べによると、27日現在、日本で主流の変異株はXBB.1.9.1から派生したEG.5やEG.5.1、通称「エリス」です。さらに今月7日には、東京都で新たな変異株BA.2.86(通称「ピロラ」)が国内で初めて発見されました。
既存の新型コロナウイルスワクチンや季節性インフルエンザワクチンなど、現在利用されているワクチンはすべて、過去に発生した特定の分離株や変異株に基づいて作られています。ワクチンによる対策は、変異のスピードが早いウイルスに対しては後手に回るしかないのでしょうか。
英ケンブリッジ大獣医学部と、同大から生まれて独立したバイオテクノロジー企業のDIOSynVax社は、既知だけでなく将来のあらゆる新型コロナウイルス変異株に対しても免疫を獲得できる可能性があるワクチンを開発し、動物実験で良好な成績を収めたと発表しました。研究成果は、応用生物医学分野の学術誌「Nature Biomedical Engineering」に25日付で掲載されました。
日本では、9月に加藤勝信厚労相や東京都医師会の尾崎治夫会長によって「第9波は来ている」という発言が相次ぎました。5類移行後の新型コロナの広まりについて、「最後の接種から1年以上経過して免疫が低下していたり、変異株が大幅に変化していたりして、ワクチンの効果を十分に得られていないこと」を挙げて懸念を示す識者もいます。
ケンブリッジ大チームの新たなワクチンは、すでに人間での最初の臨床試験が進められていると言います。効果が認められれば、将来の変異株についても先取りして対策できる画期的なワクチンとなることが期待されます。研究の概要を見てみましょう。
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