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「カルタヘナ法」違反で初逮捕 遺伝子改変メダカとメダカブームの道のり
しかし、淡水魚飼育室に出入りすることが可能だった同大生命理工学部の元学生の男(35)が、在学時の09年10月から11月までの間に該当の遺伝子改変メダカの卵を無断で持ち出し、飼育。逮捕された5人らに譲渡するなどして流出しました。警視庁は、元学生の男ら男女4人もカルタヘナ法違反容疑で書類送検し、自宅の水槽などから計約1400匹のメダカを押収したといいます。
違法飼育、販売の発覚は、逮捕された男の1人が昨年3月、台東区の展示会で問題の遺伝子改変メダカを1匹10万円で販売しているのを客が見つけて、警視庁に通報したことが発端です。東京工業大は今年1月より、警視庁から元学生の供述や捜査状況の情報提供を受け、内部調査を進めていました。
文部科学省は3月3日、東京工業大から遺伝子改変メダカの学外持出に関する調査結果と再発防止策についての報告書の提出を受け、文書で厳重注意を行いました。
メダカが「研究に適した魚」である理由
メダカは、目が大きく頭部から飛び出しことから、「目高」が名の由来になっていると考えられています。
昔から日本に生息し、黄褐色の野生メダカや、突然変異で体色が変化したヒメダカ、シロメダカなどが知られていました。日本の文献に登場するのは18世紀で、江戸中期の浮世絵師の鈴木春信は「めだか掬い」(1767年頃)で、小川の水面を網ですくっている二人の少女を描いています。
1823年にドイツの博物学者シーボルトは、ニホンメダカを西欧に初めて紹介します。1846年には、オランダのライデン王立自然史博物館館長のC. J. テミンクと助手のH. シュレーゲルによって、ニホンメダカは生物学的に記載されました。
以来、メダカは、観賞魚としてよりも研究に適した魚として、国内だけでなく海外でも利用されてきました。①日本全国に分布しており、(かつては)入手が容易だった、②卵と胚が透明で発生の観察に適している、③様々な温度(4~30℃)に対応し、淡水魚だが慣らすと海水でも飼育できる、④飼育費用が安く1年中繁殖が可能なため、遺伝学的な研究に適している、などの利点があったからです。
田んぼや小川、池にすむメダカは、蚊の幼虫のボウフラを食べるため、益魚としても知られています。動揺『めだかの学校』が1951年にNHKラジオ番組で発表されたり、小学校で飼育されたりするなど、かつては身近でどこにでもいる魚でした。しかし、80年代頃から、農薬や生活排水などによる水環境の悪化、宅地造成や護岸工事による生息地の減少、外来種の影響で数が激減しました。
99年2月に環境庁(当時)が発表したレッドリストに「絶滅危惧II類(絶滅の危険が増大している種)」と記載され、03年5月に環境省が発表したレッドデータブックに「絶滅危惧種」として指定されると、大きなニュースになり、全国で保護活動が行われるようになりました。
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