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バレンタインに知っておきたい、チョコレートの甘くない歴史とトリビア
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女性から男性にチョコレートを渡す日本式バレンタインが定着したのは70年代のこと(写真はイメージです) chocophoto-iStock
<カカオに含まれる成分の健康効果だけでなく、GABAや乳酸菌を配合した機能性食品としても注目されるチョコレート。日本とチョコレートの接点は江戸時代の長崎に遡る。間もなく迎えるバレンタインデーを前にその歴史、健康との関係を解説する>
2月に入ると、デパートやスーパーマーケットにはバレンタインデーに向けたチョコレート菓子が大量に並びます。
日本チョコレート・カカオ協会によると、2020年の日本人のチョコレート消費量は、1人あたり年間2.1キロ。スイスの9.8キロ、ドイツの9.0キロ(いずれも2019年欧州菓子協会調べ)には及びませんが、30年前の消費量の約1.3倍になっています。
今でこそスイーツの代表であるチョコレートですが、かつては唐辛子などを入れたスパイシーな飲み物でした。近年は、糖分や脂肪分に気をつければ、健康面にも効果が期待できる食品と考えられていますが、米専門誌『コンシューマー・リポート』は1月末、メーカー4社に対して「ダークチョコレートに含まれる重金属の削減」を勧告しました。重金属は、低濃度でも強い毒性を示し、腎機能障害や生殖障害、神経障害などを起こす場合があります。
2月14日は「チョコレートの日」にも制定されています。バレンタインデーを前に、チョコレートの歴史や健康との関係を概観しましょう。
19世紀に「飲み物」から「食べ物」へ
チョコレートの原料であるカカオは、紀元前2000年ごろからメソアメリカ(現在のメキシコや中央アメリカ北西部)で栽培されていました。当時は、「飲むと元気が出る、神々の飲み物」として、カカオをすりつぶしたものに、とうもろこしの粉や香辛料を入れたものが珍重されていたと言います。
15世紀になると、この地にはアステカ帝国が築かれましたが、1521年にスペイン人のエルナン・コルテスに征服され、帝国は滅亡しました。コルテスはスペインにカカオを持ち帰り、国王カルロス1世に献上しました。
やがて、ヨーロッパに広がると、チョコレートは王侯貴族ら富裕層の嗜好品となりました。彼らはカカオの苦味を消す手段として、香辛料の代わりに砂糖を入れて飲むようになりました。
といっても、チョコレートはカカオバターを含むために濃厚で、飲みにくさがありました。18世紀後半に安価なコーヒーや紅茶も普及すると、チョコレートの生産や消費は衰退していきます。
救世主となったのは、「固形のチョコレート」の登場です。19世紀になるとチョコレートにはさまざまな技術革新が起こり、飲み物から食べ物に変化していきます。
1828年、オランダのココアメーカー「バンホーテン(VAN HOUTEN)」の創業者であるカスパルス・ファン・ハウテンが、カカオ豆からカカオバターを除去してココアパウダーを作る製法の特許を取ると、二代目のクーンラート・ヨハネスは、ココアにアルカリ処理をして苦味を抑え、液体をサラサラにして飲みやすくする方法を考案しました。
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