World Voice

ドイツの街角から

シュピッツナーゲル典子|ドイツ

ドイツサッカー連盟ケラー会長辞任について思うこと いったい何があったのか

とはいえ、DFB スポーツ裁判所という独立した機密機関で、これらの状況が説明され、検討されたことに感謝しているとケラー氏は語る。

ここしばらくDFBに必要な変化についての幅広い議論が始まっていることは、私に希望を与えてくれます。私は、次のような課題を解決していく必要性があると思います。

- DFBのトップの人事刷新。これができなければ、信頼できる新しいスタートを切ることはできません。DFBは、様々な検察の捜査で被告人として拘束されている人物に対する独立性を保たなければなりません。

- トップマネジメントの完全なプロ化と、全く新しい構造の迅速な導入により、DFBがアマチュアやユース部門全体のために資金を稼ぎ、サッカーの社会的使命を果たすことができるようにすること。

- DFB内で起こりうるすべての不正や不祥事を、外部の、誰にも邪魔されない、公に認められた専門家が明らかにすること。

- 献身的で有能なDFB従業員を支援し、信頼と信用に基づいたリーダーシップスタイルを強化し、特に多様性への配慮を盛り込むこと。

- DFBおよびドイツのサッカーファミリー全体が、コロナの被害を受けたアマチュアおよび青少年の活動を緊急に支援すること。

会長としてのモットーは、信頼、透明性、啓蒙、そしてチーム内での集団的リーダーシップの実施に基づいていました。その目的は、DFBの「ワンマンショー」的な経営を終わらせ、プロ、アマ、ユースとのサッカーの一体感を取り戻すことでした。

DFBの従業員は、サッカーというスポーツのために大きな情熱と専門知識を持って働いています。アマチュア陣営、プロ陣営、その他の関係者など、私を信頼して応援してくださった皆様に感謝いたします。自分の能力を最大限に発揮してサッカーに貢献できたことを光栄に思います。

DFBの不幸はケラー氏だけの責任ではない

Profile

著者プロフィール
シュピッツナーゲル典子

ドイツ在住。国際ジャーナリスト協会会員。執筆テーマはビジネス、社会問題、医療、書籍業界、観光など。市場調査やコーディネートガイドとしても活動中。欧州住まいは人生の半分以上になった。夫の海外派遣で4年間家族と滞在したチェコ・プラハでは、コンサートとオベラに明け暮れた。長年ドイツ社会にどっぷり浸かっているためか、ドイツ人の視点で日本を観察しがち。一市民としての目線で見える日常をお伝えします。

Twitter: @spnoriko

あなたにおすすめ

あなたにおすすめ

あなたにおすすめ

あなたにおすすめ

Ranking

アクセスランキング

Twitter

ツイッター

Facebook

フェイスブック

Topics

お知らせ