ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々
ミャンマークリエイター支援プラットフォーム『ドキュ・アッタン』
皆さんこんにちは。
今日もミャンマーエンタメに生きる新町智哉がお送りします。
本日はアウンサン・スー・チーさんの誕生日ですね。
大変な思いをされているスーチーさんに世界中の人々が想いを寄せる日になりそうです。
勿論私もその1人です。
今月はクラファンのお知らせも兼ねていつもより多めで皆さんにミャンマーの事、ミャンマーのエンタメの事をお伝えしていこうと思っています。
今回は先日参加したDOCU ATHAN(ドキュ・アッタン)のイベントで感じた事などをお話をしていこうと思います。
その前にお知らせです。
好評をいただいております、クラウドファンディング
【ミャンマーの子供たちへ絵本「えんとつ町のプペル」を届けたい!!】
これを書いている時点で支援額が194500円、支援者数が38人を突破しました!
本当にありがとうございます。
このプロジェクトは「実行確約型」なので終了日を待たずこのプロジェクトが動き出す事は確定しています。
皆さんの期待に応えられるよう今から頑張っていきます。
引き続き応援よろしくお願いします!
それでは本題です。
ミャンマークリエイター支援プラットフォームDOCU ATHAN(ドキュ・アッタン)のオフラインイベントに行って来ました。
「Docu Athan」は、ミャンマー人のクリエイター(ジャーナリスト/映像制作者/アーティストなど)を支援するためのオンラインプラットフォームです。
公式ホームページより
今回は初のオフラインイベントという事でこれはミャンタメに関わる人間として観に行かない手はないと参加してきました。
イベント参加のチケットを手配するのは割とのんびりと構えていたのですが、ふたを開けてみると満席となっている程盛況なイベントでした。
ミャンマーの作品に沢山の方が興味を持ってもらえているというのはとても励みになりました。
イベントはまずクリエイターの様々な短編の作品を観るところからスタートしました。
そのどれもが今のクーデター禍で作品を作る人々の身に迫る想いを感じるもので何度が身震いするような作品達でした。
イベントの構成として新しいなと思ったのはそれぞれの作品の前にいくつかそのクリエイター自身のドキュメンタリーが発表されていたところです。
この方法はもしかすると賛否があるかもしれない演出ですが、私はそのことで、より作品に深く入り込むのを感じられたので素晴らしい流れだと思いました。
そのようなクリエイターのドキュメンタリーはこのドキュ・アッタンの発起人であるジャーナリストの北角祐樹さんと映像作家の久保田徹さんが作ったものでした。
この二人はミャンマー軍事クーデター以降、最大都市ヤンゴンで拘束され、悪名高いインセイン収容所に送監された経験を持つ方々です。
トークーセッションではゲストに一般社団法人NO YOUTH NO JAPAN
代表理事の能條桃子さんをお招きし、表現について、若者の政治参加について、そしてそんな中での映像の可能性など、様々なお話がありました。
会場の方からも意見や感想などが出てきてとても有意義な時間でした。
このイベントに参加して一番良かったなと思うのが、何よりも私の「映画作るぞ熱」に再び火が付いた感覚をいただけた事です。
やはり同じクリエイター、しかも過酷な状況でのミャンマー人クリエイターが文字通り命を削って作っている作品からは大きなパワーを感じずにはいられません。
それぞれのクリエイターの方々は静かに、びっくりするほど静かに語るのですが、その凄みはやはり命懸けで作品を作る覚悟がにじみ出させているのかもしれません。
私の熱というのが決して燃え上がったという事ではないのですが、小さくともしっかりと火が灯っているのを確認できた気がしていました。
今私に与えられている環境でどこまでの事ができるのかは誰にもわかりません。
ただ、他でもない私自身がやれると思っているのですがから、ウダウダ言わずに少し停滞気味だった製作活動を再開しようと思います。
世界の映画界からみればまだナニモノでもない私ですから、正攻法は恐らく難しくあの手この手を使った遠回りになるとは思いますが、やれる事はなんでも、やっていきたいと思います。
小さな事でも動けば必ず波が立ちます。
それはそよ風にも満たない蝶の羽ばたきかもしれません。
いずれはそれがどこかで台風を起こすようなそんな動きを意図的に作っていきたいと思います。
早速会場に居た映画仲間にそのアイデアを伝えて何は無くとも今度会って作戦会議しようという提案をしました。
無性にクリエイター仲間とただただ話したいという気持ちが沸きあがってきたのだと思います。
さてさて、どんな動きになってくるのか、いずれ皆さんの目にも触れる機会を作っていきたいと思います。
ご期待ください。
相変わらずミャンマーは大変な状況です。
ですが、少なくとも私の知っているクリエイター達の目は死んでいません。
日々、狂いそうになりそうな現実と向かい合いながらも歯を食いしばり作品を作り続けようと懸命にもがいています。
私も負けていられません。
引き続きご注目いただけたら幸いです。
それではまた。
著者プロフィール
- 新町智哉
映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。
Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan