ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々
ミャンマーでの音楽活動の思い出【MOSHIMOプロジェクト】
皆さんこんにちは。
映像プロデューサー新町です。
今回は少し前のミャンマーでの思い出についてお話したいと思います。
お知らせを一つさせてください。
こんな時ではありますが、いやこんな時だからこそミャンマーで素敵な音楽プロジェクトが立ち上がりました。
「星の世界」という歌をミャンマー語で製作しています。
間もなく動画が上がってくると思われます。
先ずはFB、YouTubeチャンネルなどをフォローしてお待ちください。
現在はメイキング映像を観る事ができます。
YouTubeはこちらから
それでは本題です。
以前にもお話はしたのですが、2017年1月からEDOGAWA T/S(エドガワタウンシップ)というバンドの活動をしています。
2020年のコロナでミャンマーがロックダウンして以来ずっと活動は出来ていないのですが、そのコロナ禍の中僕らが行った一つの活動のお話です。
歌手の平原綾香さん、そしてミャンマー人ながら長年日本で活躍している森崎ウィンさんが歌うMOSHIMOという曲があります
凄く素敵な曲なのでこれをみんなでカバーしようという話になり、エドタン(バンド名の略です)で練習を始めました。
最初はヤンゴンで行う予定だったMyanSonic2020(ミャンソニ)で発表しようとしていたのですが、コロナにより延期となってしまいました。
その後メンバーは日本とミャンマーで離ればなれになり、何か自分たちにもできる事はないかと遠隔で動画を作る事にしたのです。
勿論こういった事をするのは初めてだったので完全な手探りではありますが、ミャンマーに残ったメンバーと日本に帰ったメンバーがそれぞれ奮闘し、何とかそれぞれ撮影しました。
この歌は色んなバージョンがあるのですが、私たちはミャンマー語と日本語が交じっているバージョンにしました。
私も頑張ってミャンマー語のところを歌っています。
日本とミャンマーを繋ぐという活動は沢山ありますが、その中の一つとして少しでも貢献できればと思って作りました。
ありがたい事に私たちのような無名のバンドの活動ではありますが、再生回数が3万回を超え今でも少しずつ再生されています。
是非一度聴いていただきミャンマーにそれぞれの思いを馳せていただければ幸いです。
この活動からもう2年以上が経ちました。
エドタンの活動も再開ができると信じていた2021年。
クーデターによりその想いごと大切なものが沢山打ち砕かれてしまった訳ですが、今になってこの「もしも」という言葉が凄く心に刺さります。
もしもコロナが無ければ、そしてもしもクーデターなんてくだらない事が起きなければ......
私たちは今、ミャンマーでどんな事をしていたんでしょうか?
ミャンマーの人々はどんな生活を送ることができていたんでしょうか?
沢山の「もしも」が思い浮かんでは消えていくようで儚くつらい気持ちにもなります。
ですが、それでも時代は待ってはくれません。
こんな時に音楽で何ができるか。
エンターテインメントの役割とは何なのか。
引き続き考え続けていきたいと思います。
もしも希望が途切れなければ
もしも希望を紡ぎ出すことができれば
そんな想いで今日もミャンマーの事を考えています。
いつかまたミャンマーでエドタンが復活する日を夢見て。
それではまた。
著者プロフィール
- 新町智哉
映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。
Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan