ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々
日本人として今後ミャンマーの活動をどのように展開していくのか
皆さんこんにちは。
昨日せっかく散髪して短くしたのですが、何故か今日はこの時期でも珍しく涼しい日になりなんだか複雑な気分です。
日本は真冬で寒い時なのであんまりイメージのわかない話だとは思いますがここヤンゴンは基本的に一年中暑いところです。
因みに南国のイメージのあるミャンマーですが、北の方にいくと雪が降る地域があり、スキーが出来るところがあるとかないとか。
どちらにしろ日本のように便利なリフトがあるとは思えないですが、ミャンマーでスキー、してみたいなと思う今日この頃です。
今回はタイトルにあるような今後の活動の展開についての考えをお伝えしたいと思っています。
その前にお知らせです。
私が現在大々大激推し中のクラウドファウンディング
「ヤンゴンかるたプロジェクト」の支援金が243万3千5百円を突破しました(刻んでいきます)
支援者は244人になります。
既に162%の達成率ですのでプロジェクト自体は動き出しています。
現在はネクストゴールを設定してさらなる飛躍を目指して突き進んでいます。
プロジェクトリーダーはなんと16歳の女子高生!
若い人たちの挑戦と活躍を一緒に見届けてください!
もう一つ、
私と日本ミャンマーミMIRAI創造会(JMFCA)石川さんとで毎週火曜日21時よりclubhouseで配信している「ミャンマー言いたい砲台ラヂオ」が本日めでたく10回目を迎えました。
二人で地味に始めた配信ではありますが、毎週ミャンマーの情報アップデートやその時気になったミャンマートピックについてそしてたまにミャンマー縁のゲストなどをお迎えしながらお届けする1時間番組です。
アーカイブがありますので是非聴いてみてください。
今回はYouTubeと二元放送を行います。
clubhouseが無い方もこちらで聴く事ができますので是非ご参加ください。
コメントなどもお待ちしています。
さて、それでは本題です。
ここからお伝えする事を読んでいただく前に、まだ昨日や一昨日の記事を読んでいない方はそちいらを先に読んでいただいた方がよりわかるとは思いますので、よろしければ先にそちらをお読みください。
長野で行われたミャンマーシンポジウムで講演とパネラーをした話
皆さんの心を今少しミャンマーに向けて頂ける事を心より願っています
2022年が始まってもう25日、気づけば1ヶ月が経とうとしています。
間もなくクーデターから一年が経とうとしているミャンマーです。
ここまで長い長い闘いがあり、そしてそれはまだゴールが見えない辛いものだと思います。
いざとなれば日本に帰るという選択肢がある外国人の私と違い、この国で生きていくしかない沢山のミャンマー国民の事を思うと非常に気が重くなってしまいます。
そうした中ではありますが、日本人に何が出来るのか、とりわけ現地にいる私たちに出来る事はなんなのかを日々考え続けていきたいと思っています。
この一年、エンタメ業界はその他の業種に比べてもやはり大きな大きな打撃を受けたと思います。
クーデター以降デモ活動を率先して行った著名人や芸能人などは軍により指名手配を受け、不当に拘束され、中には命を落とす人も少なからずいました。
そうした中まともな芸能活動をするのはほぼ不可能であったと思います。
活動が邪魔されるというレベルではなく、自分や家族、関係者の命の危険がある訳ですから基本的にはみな活動をせずに身を潜めているような状態だったと思います。
昨年末には不当に拘束された有名な映画監督や俳優などに実刑判決が出たりもしました。
どれも表現の自由がある日本では考えられないような罪状です。
社会情勢や経済の低迷といった事だけではなく直接的に押さえつけられた芸能活動全般ではあったのですが、全く活動がなかったのかと言うとそうではありません。
勿論差しさわりない程度に行う芸能活動や、生活の為、仕方の無くといった様々な理由での活動もあったのですが、中には「これは軍に目を付けられてまずいのでは?」というような活動も時にはアンダーグラウンドに、時にはあまり目立たないように、しかし表立ってやられていた事もあるようです。
諸々の事情もあり、その全てを細かにここで紹介は出来ません。
一つだけ例をあげると、とあるミュージシャンの新曲に直接的ではないが、気になるワードが入っているといったような形です。
その昔、今もまた幽閉され軟禁状態となっている国家最高顧問アウンサンスー・チー氏の名前を街の中で言ってはいけないような時代もありました。
そんな時でも多くの国民は「彼女」というような言葉でスーチーさんの話をしたりと厳しい軍の取り締まりをかいくぐってお互いに想いを伝えあったそうです。
日本人の私たちにとっては中々想像が出来ない事ではありますが、1988年や2007年、ミャンマーで起こった今回のような酷い軍の弾圧を多くの人は経験し、そしてその子供や孫たちが正に今前線でこの国の為に闘っている訳です。
そんな中多くのアーティストたちも負けじと自分たちの出来る表現で闘おうとしています。
それは時として直接的な激しい表現であったり、時としてぱっとみてもわからない静かな表現であったり。
しかしどちらも奥にあるのは真の国民国家を望む精神が宿っている表現です。
私はエンターテイメントに従事するものとして当然そういったものをより見つけていくべき立場にあります。
日本の人たちとも連携をして多くの作品などを様々な形で世に出していくお手伝いをしていかないといけないなと感じています。
エンターテイメントど真ん中の活動もそうですが、例えばミュージシャンが新曲を発表することでどういう活動が出来るか、例えば映画を作るのにどんな風に資金を集めるかなどキチンとビジネスのシステムも構築することからアプローチしていきたいなと思っています。
まさに全方位の闘いの最前線にエンターテインメントはいるのだと、その力強さを改めて感じているところです。
一年を迎えるにあたって各国のメディアもミャンマー入りしていると予想されます。
今月末どんな事が起こるのかそれとも起こらないのか。
ミャンマーへの注目が再び集まる中、多くのエンターテイナーの動きにも注目していただきたいと思います。
それではまた明日。
著者プロフィール
- 新町智哉
映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。
Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
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