南米街角クラブ
祝パン職人の日!ブラジルのパン屋を写真と共にご紹介
小腹が減ったらサウガードと呼ばれるスナックたちが丁度良い。コシ―ニャと呼ばれるブラジル風コロッケや揚げ餃子のようなパステル、アラブから伝わった挽き肉の団子キビも美味しい。(photo by Aika Shimada)
|地域に密着したお店の魅力
現在、ブラジルには約7万3000店のパン屋があり、約250万人が勤務している。
住宅街なら徒歩圏内にパン屋が少なくとも一軒はあるだろう。
近所に美味しいパン屋があることは、物件探しの際に重要な条件の一つになるかもしれない。
毎朝6時に開店し、大型店はだいたい夜22時まで営業。都市部に至っては24時間営業のパン屋も存在する。
クリスマスや元旦は営業時間の短縮があるが、基本的には年中無休。毎日、あるいは週に何度も通うので、店員さんと仲良くなって世間話をすることもある。
パン屋は地域の雇用と産業を支え、地元の人々が自然と顔を合わせる場のような役割も果たしている。
また、工場で大量生産されるものより、お店で作られる商品に愛情を感じるのは言うまでもない。
ブラジルにコンビニエンスストアがなくても不便を感じないのは、美味しいパン屋のおかげだと私は思う。
今日も美味しいパンが食べられることに感謝したい。
もしいつの日かブラジルを離れることになったら間違いなくパン屋が恋しくなるだろう。
著者プロフィール
- 島田愛加
音楽家。ボサノヴァに心奪われ2014年よりサンパウロ州在住。同州立タトゥイ音楽院ブラジル音楽/Jazz科卒業。在学中に出会った南米各国からの留学生の影響で、今ではすっかり南米の虜に。ブラジルを中心に街角で起こっている出来事をありのままにお伝えします。2020年1月から11月までプロジェクトのためペルー共和国の首都リマに滞在。
Webサイト:https://lit.link/aikashimada
Twitter: @aika_shimada