サッカーを食べ、サッカーを飲み、サッカーと寝る国より
オリンピック?今、それどころではないブラジル事情
◉オリンピックに参加する選手達は?
この様な事態で7月にオリンピックを控える選手達はどの様に過ごしているのだろうか。
ブラジルではオリンピック関連の情報が、毎日のスポーツニュースに取り上げられる事はそれほどない。
関心はそれほど高くはない。
しかし、着実にオリンピックに向けての準備は進んでいる。
オリンピックを扱うSNSサイトでは現在の選手の状況や大会の結果は更新されている。
そこでは開催についての否定的な意見は選手や関係者からは聞こえてこない。
COM PÚBLICO!
-- Olimpíada Todo Dia (@otd_oficial) March 30, 2021
Competição será no Estádio Olímpico de Tóquio e deverá contar inclusive com a presença de atletas internacionais
No blog @LagunaOlimpico #Tokyo2020 #Athletics https://t.co/d8Y3q5fMax
この時期の過ごし方として一つの例をあげる。
前述に挙げた変異ウイルスの感染拡大であるが、ブラジルの全地域に一斉に流行している訳ではない。
感染拡大期にズレがある為、既に発生元であるマナウスは落ち着き始めているとの事である。
今はサンパウロを始めとした南東部、そしてとりわけ南部に拡大している。
その為、南部で活動している選手は流行を避け他の地域で活動している。
IPPON @neywilson @mayraaguiarjudo |@Eliza_ramos2024 | @lluucarvalhoo | @timebrasil pic.twitter.com/cNz6qLsjQl
-- #SempreJudoca (@noticiascbj) March 12, 2021
例えば、女子柔道のマイラ・アギアル選手は、感染拡大をしている南部リオグランデ・ド・スル州の州都ポルトアレグレを離れ、リオ州のブラジルオリンピック委員会の施設でトレーニングを行っている。他の選手はヨーロッパにて活動を行っている。
ブラジルオリンピック委員会は、
「今回のオリンピックは歴史上最も複雑なロジスティクス業務である。
重要なのは、もはや開催されるかどうかではなく、大会が.どの様に開催さるかという事である。」
と述べており、いかにCovid-19の感染等の影響を受ける事なくオリンピックを迎える事が大事かを強調している。
※リオに移動してトレーニングをするマイラ選手とオリンピックについて述べた記事/Veja
著者プロフィール
- 古庄亨
ブラジル・サンパウロ在住。日本・ブラジル・タイの3ヶ国で、2010年までフットサル選手としてプレー。2011年より5年間、都内スポーツマネージメント会社勤務。2016年ブラジルに渡り翌年現地にて起業。サッカーを中心にスポーツ・教育関連事業で活動中。
Webサイト: アレグリアスポーツアカデミー・サンパウロ
Twitter: @toru_furusho