NYで生きる!ワーキングマザーの視点
タピオカ・ティー〜ボバ・ティー & バブル・ティーはまだまだNYで人気
日本ではそろそろ下火になってきているタピオカ・ティー(アメリカではボバ・ティーと称されることが多いため、アメリカでタピオカ・ティーといっても通じません)。まだまだニューヨークでは郊外に新店舗ができるくらい、地道に人気が続いている。
マンハッタンでもニューヨーク市立大学バルーク校の近くには、4軒もボバ・ティーの店があり、Kung Fu Tea, Yi Fang Taiwan Fruit Tea, CoCo Fresh Tea and Juice, ViVi Bubble Teaが、しのぎをけずっている。近くにあるコーヒーショップGregorys Coffee でさえティーを出すほどの激戦区。
そんな中、今年8月にオープンしたのはニューヨーク郊外マウント・キスコ、Pick Up Bubble Tea。早速行ってみたら、とてもシンプルなデザインの店舗で、台湾発祥であるドリンクにもかかわらず、もはや漢字で書かれているメニューやロゴすら見当たらない。
©NY1page.com LLC, Pick Up Bubble Tea店内のようす
そもそもなぜアメリカではボバ(BOBA)・ティーとバブル(BOUBLE)・ティーという二通りの言い方があるのだろう?
ボバは、語源は中国語の波霸で、中国ではタピオカティーを波霸奶茶と言うスラングでBig Breasts(大きい胸)、香港出身の女優、葉子楣(エイミー・イップ)さんのあだ名「波霸」だったというのが気になる。
時は2018年、「Boba」ついにオックスフォード英語辞典に収録された。紹介文には「台湾起源」と書いてあるので、台湾ではちょっとしたニュース。「Boba tea」とも表記するとし、「Bubble tea」と同義とされる。
「デカパイ」を意味するエロ用語で、英語「Ball」に「Boobs」から取って、八十年代の香港に生まれた「波霸」が台湾に入り、「デカタピオカ」を指すドリンク用語として定着。そしてタピオカドリンクと共に英語圏に渡り長い年月を経て、オックスフォード英語辞典に「Boba」として収録されている。
(引用 Elielinさんのサイト)
バブルは、タピオカの見た目が泡みたいだったからなんて書いてる人もいるが、Bubble teaが実はシェイクアイスティー、「泡沫紅茶」の混同という前述のElielinさんが書いてる理由がもっともらしい。
ちなみにボバ・ティーと呼ぶか、バブル・ティーと呼ぶのかは、全米の地域によっても違うという。
ニューヨークのチャイナタウンで、悪ノリなのか、火鍋にまでボバ・ティーを使って作ってしまってるのが、すごすぎる。
まだまだ当分は、ニューヨークではボバ・ティー人気が続きそう。女子高校生や女子大学生の間でも、常に人気なため、郊外にあるしがないチャイニーズのテイクアウト店や、コリアンのスーパー・マーケットでもボバ・ティーを販売している。広告などしなくても、口コミで広まるらしく、「どこそこの店が一番美味しい」などと、味くらべをしているようだ。
©NY1page.com LLC, メニューが書いてるボード Pick Up Bubble Tea
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著者プロフィール
- ベイリー弘恵
NY移住後にITの仕事につきアメリカ永住権を取得。趣味として始めたホームページ「ハーレム日記」が人気となり出版、ITサポートの仕事を続けながら、ライターとして日本の雑誌や新聞、ウェブほか、メディアにも投稿。NY1page.com LLC代表としてNYで活躍する日本人アーティストをサポートするためのサイトを運営している。
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