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ジャニーズ性加害問題とメディアの責任...テレビ界からはどう見える?デーブ・スペクターに聞く

The Exploded Open Secret

2023年5月20日(土)20時00分
小暮聡子(本誌記者)

――今回の問題は、いま所属しているタレントさんたちを含めて、被害者が傷つかないよう、そこに細心の注意を払いながら前向きな出口を見つけてほしいと思うのだが、どうすればそれができるだろう。

今はBBCの報道でダムに亀裂が入った状況で、その気になればいろんな人たちが証言しに出てくると思う。現場となった宿泊施設で働いていたスタッフとか、現場にはたくさんの人がいて、伝聞でも被害の話を聞いている可能性がある。

歴史をさかのぼると、所属タレントはすぐに辞める子も含めたら数千人いるんじゃないですか。でも、被害に遭ったのはみんなじゃないんだから。いま出ている大物の子も、辞めた人も含めて、連想されるじゃないですか。あの人もしかしたらって。かわいそうじゃないですか。

今いるタレントさんの中で、言いたくないから言わない人たちのプライバシーも認めるべきですよ。気にする気にしないについては、きっと個人差もあるから。

それでも、性犯罪は文字どおり犯罪ですので、それは弁護士とか民事とかじゃなくて、本来は警察がやるべきだった。

性的被害という表現も良くないかもしれない。性犯罪って言ったら警察ってすぐに思い付くじゃないですか。そしたらそれなりの対応をしなければならなくなる。被害者も、いたずらされちゃったって思っていると、犯罪のイメージが薄くなってしまう。「万引」と「窃盗」と同じ。響きが違うじゃないですか。

この件が女の子だったら、何かされたら「これはいけないこと」ってすごく分かると思うし、交番にも行ったかもしれないし周りも受け止めたかもしれないけど、男の子の場合は、いま被害者が証言しているのを聞いていても、当時は何をされたのか分からなかったと言っている人もいる。そのときは幼すぎて、性的知識もないし理解できなかった、あとで分かった、と。

男の子は、難しかったと思う。恥ずかしいっていうのもあるだろうし。被害に遭った男の子は、悪くないですよ。全く悪くない。でもそれを分かっていて、悪用したジャニーはやっぱり悪いですよ。

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