中国格付け、公的債務急増見込みで「A」に引き下げ=フィッチ

格付け会社フィッチは4月3日、中国の長期外貨建てソブリン格付けを「Aプラス」から「A」に引き下げた。2024年4月、北京で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 3日 ロイター] - 格付け会社フィッチは3日、中国の長期外貨建てソブリン格付けを「Aプラス」から「A」に引き下げた。
フィッチは「格下げは中国の財政基盤悪化が続き、経済情勢の推移に伴って公的債務が急増するというわれわれの見通しを反映している」と説明した。
その上で「われわれは中国政府の債務の国内総生産(GDP)比が向こう数年で急激に上振れし続けると見込んでいる。高水準の財政赤字や『隠れ借金』の洗い出しが続いていること、名目GDP成長率の低迷が主因だ」と付け加えた。
フィッチは2024年4月に中国のソブリン格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げ、経済の新たな成長モデルへの移行を巡る不確実性の高まりと、それに付随する財政リスクに警鐘を鳴らしていた。
24年に60.9%だった地方と中央の政府債務のGDP比は今年68.3%、26年は74.2%に上昇すると予想。24年が6.5%だった財政赤字のGDP比は今年8.4%に切り上がるという。
中国はさえない内需や関税問題、デフレ圧力などを受け、今後も財政刺激を通じて成長を支える必要に迫られるため、財政面の不均衡が続くとも予想した。
フィッチによると、中国の成長率は24年の5.0%から今年は4.4%に減速する。
中国財政省は声明でフィッチの格下げについて非常に遺憾だと述べ、この決定は「偏見にとらわれ、中国の実態が完全かつ客観的に反映され得ないものだ」と不満を示した。