接続水域に迫る中国艦船とインターセプトする台湾の船、衛星と無線がとらえた緊迫の睨み合い
Satellite Image Captures China Warship Standoff Around Taiwan
台湾のテレビ局TVBSニュースはこの日、台湾の艦船と、中国人民解放軍海軍の艦船との間で交わされた、緊迫した無線交信の内容を放送した。
台湾側の艦船乗組員が、「貴艦の行動は、台湾海峡の平和、安定、安全保障に深刻な打撃を与えている。もめごとを起こし、安全保障のリスクを増す行為はやめなさい」と語るのが聞こえる。「我々の接続水域である24海里以内にあくまで入るというなら、我々は排除のための行動を取らざるを得ない」
無線の向こうの声は、こう応じた。「24海里の接続水域など存在しない。台湾は、中国の不可分の一部だ。中台海峡の平和と安定を損なうのは、台湾の独立だ」
これに対して、台湾海軍の船舶はこう伝えた。「我々は平和と安定を願っている。我が国は軍事対立を望んでおらず、平和と安定を願っている」
人民解放軍の発表によると、中国側が「聯合利剣(Joint Sword)」と呼ぶこの軍事演習は、4月8日から10日にかけて実施され、爆撃機による攻撃や高精度ミサイルの発射をシミュレーションしたという。台湾国防部によると、中国は演習最終日の12時間で、91機の戦闘機からなる急襲部隊と、12隻の戦艦を台湾周辺に派遣。これまでで最大の規模だという。
(翻訳:ガリレオ)