ヘンリーは女王の死を「報道」で知った 連絡が3時間後になったのは新国王の意向?
Charles Not Telling Harry About Queen Dying Before Public Was 'Cruel'
チャールズ国王夫妻や妻メーガンなどとともにエリザベス女王の国葬に参列したヘンリー王子(9月19日) Toby Melville-Reuters
<エリザベス女王の死去後、すぐに駆け付けなかったヘンリー。彼が祖母の死を知ったのは、ほかの家族よりずいぶん後になってからだったようだ>
英ヘンリー王子が祖母であるエリザベス女王の死について知ったのは、家族や王室職員からの連絡によってではなく、テレビのニュースによってだった。この一件については、「新国王チャールズ3世の性格を物語っている」とする専門家もいれば、「チャールズがこんなことを望んでいたはずはない」とする専門家もいて、意見は真っ二つとなっている。
■【動画】なぜか他のメンバーに大きく遅れて女王のもとへ到着したヘンリー王子
スコットランドの国立記録局は9月29日、エリザベス女王の死亡診断書を公開。これにより、女王はスコットランドのアバディーンシャーにあるバルモラル城で、9月8日の午後3時10分に亡くなったことが明らかになった。
チャールズと妹のアン王女は、女王の最期の瞬間に立ち会った。英王室のそのほかのメンバーは、この時点ではまだバルモラル城に向かっている途中だった。だがヘンリーについては、ほかのメンバーよりも遅れて自ら移動手段を手配してバルモラル城に向かわなければならず、女王死去の知らせを受けたのは3時間以上後だったとされる。
英王室が女王死去についてヘンリーに連絡を試みたのは、午後6時を過ぎてからだった。この時点でヘンリーは既に飛行機に乗っており、連絡はつかなかった。そのためヘンリーは、飛行機が着陸した午後6時46分頃に、テレビのニュースで女王の死去を知ることになったという。
「意図的で残酷な決定」
既に多くの国民が、ヘンリーも先に彼の祖母の死を知っていた。本誌だけでも、この時点までに既に女王死去に関連して7本の記事を掲載しており、世界中のメディアが購読者の携帯電話に直接、ニュース速報を送信。また多くの人が、女王の死去を伝えるニュースをテレビの生放送で見ていた。
作家のショーラ・モス・ショグバミムは本誌に対して、「祖母が既に死去したことについて、英王室は先にヘンリーに伝えてから国民に向けて発表することもできたのにそれをせず、きわめて重要なプライベートな情報の輪から彼を外した。この決定は意図的であり、残酷だ」と語り、さらにこう続けた。「この決定は英王室のトップである新国王チャールズ3世が下したものだと確信している。父親が息子にそんなことをするなんて、どういうことなのか」
だが王室伝記作家のイングリッド・スワードは本誌に対して、チャールズに責任があるとは思わないと語った。