政策調整急がず、現状の金利は適切な水準=FRB副議長

米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長は3日、現在の政策金利はリスクや不確実性に対処するのに適切な水準だとし、政策金利の調整を急ぐ必要はないとの見解を示した。2023年10月撮影(2025年 ロイター/Ann Saphir)
[3日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長は3日、現在の政策金利はリスクや不確実性に対処するのに適切な水準だとし、政策金利の調整を急ぐ必要はないとの見解を示した。
ジェファーソン氏はアトランタ地区連銀の会議での演説原稿で、米経済が堅調であること、関税がすでに物価を押し上げていること、見通しを巡る不確実性が通常よりも高いことなどを指摘。「現在の政策スタンスは、われわれが雇用と物価の2大使命を追求する上で直面するリスクと不確実性に対処するのに十分だ」とし、政策金利を現在のやや引き締め気味の水準に据え置く考えを示した。
トランプ米大統領が2日に発表した新たな大規模関税については直接言及せず、それがインフレ圧力を高めたり経済を減速させたりする可能性についての評価も示さなかった。
演説後の質疑応答では、「貿易を巡っては依然として相当な不確実性が残っており、当然ながら家計や企業の投資に重くのしかかる可能性がある」と回答した。
ただ、消費者や企業は最近の貿易政策の動向に関連して不確実性の高まりを表明しており、貿易政策やその変更に対する見通しが、FRBの2%のインフレ目標達成を妨げているインフレ上昇の少なくとも一部を引き起こしていると述べた。
その上で、「現在、貿易、移民、財政、規制政策の大幅な変更が進行中だ。経済を評価し、金融政策の方向性を検討する際には、こうした政策変更の累積的な影響を評価することが重要になるだろう」とした。ただ、「過剰反応」はしたくないとし、「時間をかけてその影響について慎重に考えることが重要な状況にある」とも述べた。
さらに「経済が引き続き好調で、インフレが2%に向けて持続的に上昇し続けなければ、現在の政策抑制はより長期間維持される可能性がある」とも述べた。これは、相互関税発表前の先月のパウエルFRB議長の発言と同じだった。