大寒波のテキサスからリゾート地へ、地元選出クルーズ議員が写真拡散で炎上、「良いパパに」と釈明
カンクンからとんぼ返りするクルーズ REUTERS
<死者多数、停電や断水に苦しむ州民にステイホームを呼び掛け、自身はメキシコのカンクンへ。共和党上院議員テッド・クルーズに今、議員辞職を求める声も高まっている>
米テキサス州を大寒波が襲い、多くの人が停電や断水に苦しむなか、同州選出の共和党上院議員テッド・クルーズが大炎上している。
クルーズ夫妻が2月17日、ヒューストンの空港を出てメキシコのリゾート地カンクンに向かう写真がネットで拡散したのだ。
その前日、クルーズは州民にステイホームを呼び掛けたばかり。「今週、テキサスでは100人規模の犠牲が出る可能性がある。どうかリスクを冒さず、自宅待機し、子供を抱き締めてあげて」と、クルーズはラジオ番組で話した。
非難を受け、18日に旅行を中断して帰国したクルーズだが、空港では護衛のため警察が出動する事態に。
クルーズは後に声明で、娘から友達と一緒に旅行に行きたいとせがまれ、「良いパパ」になりたかった、と釈明。
災害状況に関しては「州当局と密に連絡を取っている」と話した。
寒波の影響は深刻で、米南部では既に40人以上が死亡。クルーズには議員辞職を求める声も高まっている。
<2021年3月2日号掲載>