韓国、コロナショック下でなぜかレギンスが大ヒット 一方で「TPOをわきまえろ」と論争に
「TPOをわきまえろvs個人の自由」で論争に
ところが、レギンスはあまりにも体型がはっきり出るため、「見ている方が恥ずかしい」「TPOをわきまえるべきだ」という「日常生活でのレギンス1枚履き反対派」が待ったを出した。特に、男性からは「どこを見ていいか困ってしまう」という意見も出ている。
これに対して「ファッションは個人の自由であるべきだ」と訴える人達も現れ、職場にもレギンス姿で出勤する女性もいるという。いまやネット上では「TPOをわきまえろ」vs.「ファッションは個人の自由」論争が巻き起こっている。
そもそも、韓国でレギンスの1枚履きが話題になったのは2013年の事だった。女性タレントのクララが野球の始球式で、ユニフォームに似せたデザインのレギンスと丈の短いユニフォームシャツを着て登場し、球場を沸かせた。この始球式ファッションは韓国内で話題となり、レギンス姿の芸人がバラエティ番組でパロディをする姿なども見られた。クララはそれまで知名度が低かったものの、この始球式のレギンスファッションですっかり有名になった。もっとも、この当時から既に好意的な意見と、目のやり場に困るという意見が交差していたそうだ。
レギンス先進国アメリカでも議論が続く
元祖レギンスファションと言えば、アメリカだろう。米国在住の筆者も街を歩いているとレギンス1枚履きの女性はどこででも見ることができる。すっかりパンツ代わりとして市民権を得ていると思いきや、実はアメリカでもレギンス論議はこれまで何度も行われてきた。
ここ最近の例を見てみよう。2017年、アメリカのユナイテッド航空がレギンスを着用し搭乗しようとした少女2人の搭乗拒否し話題となった。航空会社側は、レギンスを着替えるか、上からスカートなどの着用を求めたという。
これには賛否両論意見が集中したが、最終的にユナイテッド航空は、公式サイトで「お客様のレギンスは歓迎です」「しかし、航空会社で働く従業員やその家族友人が使える格安特典を利用して搭乗する際は、搭乗者はユナイテッド航空を代表しているとみなし、ドレスコードを設けている」「今回のレギンスファッション騒動は、そのドレスコードに従っていなかったため起きた」と説明した。