中国、米に相互尊重を要求 貿易交渉の開始巡り膠着続く

中国商務省は17日、米国に対し、貿易交渉を行うのであれば、中国に「極端な圧力」をかけることを止め、相互尊重を重視すべきだと主張した。米中首脳、2019年撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[北京 17日 ロイター] - 中国商務省は17日、米国に対し、貿易交渉を行うのであれば、中国に「極端な圧力」をかけることを止め、相互尊重を重視すべきだと主張した。
米中間では、貿易交渉の開始に向け、どちらが先に行動を起こすかを巡り膠着状態が続いている。
商務省報道官は定例会見で「一方的な関税引き上げは、完全に米国が始めたことだ」とし「米国に対し、極端な圧力、強制、恐喝を直ちに中止し、相互尊重に基づく対等な対話を通じて中国との見解の相違を解消するよう求める」と述べた。
また、商務省は米国側と実務レベルで意思疎通を続けており、米国との経済・貿易協議に応じる用意があるが、自分の蒔いた種は自分で刈り取るべきだと主張した。
米ホワイトハウスのレビット報道官は15日、トランプ大統領が中国との貿易協定締結に「オープン」としつつも、「ボールは中国側にある」とし、中国が先に行動を起こすべきと言明した。