最新記事

パンデミック

新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(30日現在)

2020年4月30日(木)19時14分

イタリアで確認された新型コロナウイルス感染症による死者は29日に323人増え、累計2万7682人となった。増加数は前日の382人から鈍化した。ベニスで22日撮影(2020年 ロイター/Manuel Silvestri)

■英銀ロイズ、第1四半期は大幅減益 新型コロナで貸倒引当金14億ポンド

英金融大手ロイズ・バンキング・グループが発表した第1・四半期決算は、税引き前利益が7400万ポンドとなり、前年同期の16億ポンドから大幅に減少した。新型コロナウイルスの感染拡大による影響に備え、14億ポンド(17億5000万ドル)に上る貸倒引当金を計上したことが響いた。

■スペインGDP、第1四半期は前期比5.2%減 統計開始以降で最悪

スペイン統計局(INE)が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比5.2%減と、1970年の現統計開始以降で最悪のマイナス成長となった。

■米カリフォルニア州、全てのビーチと州立公園を閉鎖へ

米カリフォルニア州のニューサム知事は30日、州内すべてのビーチと州立公園の閉鎖を発表する方針。州知事が各警察署長に宛てた29日付のメモをロイターが入手した。

■新型コロナウイルス、世界の感染者319万人超・死者22.6万人

ロイターの集計によると、新型コロナウイルスの感染者は世界全体で319万人を超え、死者は22万6880人となった。

■ロシアの新型コロナ感染者数が10万人突破、中国・イランを超える

ロシアの新型コロナウイルス危機対策センターによると、国内の新型ウイルス感染者数が30日時点で10万人を突破、累計で10万6498人となった。ロシアの感染者数は今週に入り、中国とイランを上回った。

■ノキア、第1四半期は2%減収 新型コロナによる供給途絶が響く

フィンランドの通信機器メーカー、ノキアが発表した第1・四半期決算は、新型コロナウイルスの感染拡大による中国からの供給途絶が響き、2%の減収となった。ただ次世代通信規格5G関連機器に対する需要が好調で小幅な黒字を計上した。

■グレンコア、設備投資・生産予測を下方修正 コロナの影響に対処

ロンドン市場に上場している商品取引・資源大手グレンコアは30日、2020年の設備投資と生産の見通しを下方修正した。支出削減により新型コロナウイルスの感染拡大の影響に対処できるとしている。

■4月の独失業者数(季節調整後)は前月比+37.3万人、予想以上の大幅増

ドイツ連邦雇用庁が30日発表した4月の失業者数(季節調整後)は前月比37万3000人増の263万9000人だった。新型コロナウイルスの感染拡大が響き、予想の7万6000人増を大きく上回った。

■仏ソジェン、第1四半期は最終赤字 株式取引部門が不振

仏銀ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)が発表した第1・四半期決算は最終赤字となった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた市場の動揺で株式取引部門が不振だった。また新型コロナに関連した債務不履行が増えると予想し、貸倒引当金を積み増した。

■シェル、80年ぶりに減配へ 石油需要減で自社株買いも停止

英蘭系石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルは30日、過去80年で初の減配に踏み切ると発表した。次回の自社株買いも停止する。

■第1四半期の仏GDPは前期比-5.8%、戦後最大のマイナス幅

フランス国立統計経済研究所(INSEE)が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比5.8%減となり、第2次世界大戦後最大の減少幅を記録した。3月半ば以降、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けたロックダウン(都市封鎖)が実施された影響で、大衆が蜂起した「5月危機」が起きた1968年第2・四半期(5.3%減)を上回る落ち込みとなった。

■石油大手など9社、米戦略備蓄の貯蔵施設を間借り=政府関係者

米石油大手のシェブロンやエクソン・モービル、アロンUSAを含む9社は、国家石油備蓄の貯蔵施設のうち2300万バレル分を借りることで合意した。米政府関係者が29日、明らかにした。

■世界エネ需要、20年は過去最大の減少幅に CO2排出も=IEA

国際エネルギー機関(IEA)は30日、2020年の世界のエネルギー需要と二酸化炭素(CO2)排出量が過去最大の減少になるとの予測を発表した。新型コロナウイルスの流行により世界各国で経済活動が制限されている状況を踏まえた。


【関連記事】
・韓国そして中国でも「再陽性」増加 新型コロナウイルス、SARSにない未知の特性
・英、子供が炎症で死亡 川崎病と似た症状も、新型コロナウイルスとの関連調査へ
・東京都、新型コロナウイルス新規感染47人確認 都内合計4106人に
・ベルギーの死亡率が世界一高いといわれる理由、ポルトガルが低い理由.......

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必…
  • 9
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中